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- くるめラ『R’s Message Vol.45 』前編〜首ゴキで絶望〜
くるめラに行きたい! 行けない!
本日でした。
放送は夜からなので、時間的にも全然余裕。「良い三連休の幕開けだな」という気分で朝からジャズを聴いていました。
そして、そろそろ電話取材の準備をしようと思い、椅子の上で伸びをしたときのことです。
体をそらした瞬間に、首のあたりで「ゴキッ」という音がしました。
瞬間的な痛みで私はそのまま床に崩れ落ちました。
ちょっと首が鳴っただけかもしれないと思い立ち上がると、背中から首にかけてピキッとくるような鋭い痛み。さらに目の前が立ちくらみになったかのように真っ暗になりました。
やばいかもしれない。
そんな言葉が頭をよぎりました。
首をゴキっとやった瞬間に、脳にダメージを受けたと思ったのです。
痛みはおさまることなく、動くこともままなりませんでした。
とにかく横になり、落ち着きを取り戻した時点で、#7119に電話します。今日は祝日なので、近所のクリニックはお休みなのです。救急外来で、診察できる病院を探します。よりによってどうして祝日にこんなことが起きてしまうのでしょうか。
↑のくるめラのお知らせ記事に、
まずは、「当日遅刻せずに現地まで行く」ということが一番大事なことです。ここさえクリアできれば9割成功したようなものです。
と書きましたが、よもや、遅刻どころか向かうこともできないかもしれない。そんな現実に悔し涙が出そうでした。
ぎっくり首ではないですか?
なんとか見つけた病院にタクシーで向かいます。本当は救急車を呼ぼうか悩んだのですが、電話で相談した友達から「まずはタクシーで行った方がいい」とアドバイスを受けたのでそうしました。
なんとか歩くことはできましたが、首の張り詰めるような痛みは取れず、体は傾いたままです。
レントゲンを撮り、先生の診察を待ちます。
その間私は「首 ぎっくり」で調べました。症状や発生条件がぎっくり腰に似ていると思ったからです。案の定、検索結果には「ぎっくり首」なる言葉が並んでいました。
要は首の捻挫だと。私はこれを確信しました。
診察室に入り、痛みの詳細を先生に伝えます。
すると先生は私の首の部分を触りながら言いました。
「このへん筋肉が固まってますね」
「恐らく何らかの衝撃で筋肉がギュッと固まったことが痛みの原因でしょう」
「早ければ数時間で治ります」
そんなわけない。ぎっくり首ではないですか? と尋ねると、
先生は静かに「ぎっくり首……?」とつぶやき、さらに同じ部屋にいた受付の方も蚊の鳴くような声で「ぎっくり首……?」と言ったのを私は聞き逃しませんでした。
結論から言うと、ぎっくり首というのは医学用語にはないそうで、さらに私もぎっくり首ではありませんでした。それどころか、レントゲンも問題なく、まじでなんでもなかった。
とりあえず一日分のお薬を出しますと言われ、痛み止めなどを処方してもらい終わりました。
まさか筋肉がギュッとなっただけで、あんな痛みが起こるなんて。桜木花道が山王戦で背中を痛めましたが、あんな感じで痛かったんです。本当に。あんな痛みの中、桜木花道はよく頑張ったよ。
結果、首はなんともなかったというオチ
お医者様の言うことは本当で、数時間後にはだいぶマシになりました。今現在夜ですが、首は完全に横を向きますし、痛みもかなりひいています。救急車呼ばなくて本当によかった。
余談ですが、レントゲンを取った際に、
「首の骨が普通の人よりも一個下まで見えてる」
「正確には首の骨ではなく、背骨の一番上が見えてる」
「肩が下がっているということ。この手のタイプの人は、首の衝撃に気をつけてください」
と人生初のアドバイスをされました。
日本人女性には結構いるそうです。自分の首長いなと思う人はお気をつけください。
これまた余談ですが、ライターの不動明子さん(ペンネーム)に報告したところ、
「九頭龍神社に行ったから、それで済んだんだね」
「もし行ってなかったら、伸びした瞬間死んでた」
と言われて、ちょっとだけ前向きな気持になれました。ありがとう。
この首ゴキ事件によって、一時は本当にくるめラの生放送に行けないかと思いましたが、全然余裕で行けました。
個人的にあまりに衝撃的な事件(事故)だったので、書き残したいと思いました。
放送に関しては次の記事に書きます。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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