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【文章のお悩み⑤】アウトプットはなんでもいいのか?

2024.09.03

インタビューは面白い



少し前に、多摩美術大学のパンフレットのお仕事をしました。
こちらです↓

『AI時代を先取りする進路選択』

さまざまな業界で活躍されている、多摩美術大学の卒業生の方々をインタビューしたものです。

私は主にクリエイティブの第一線で活躍されている方々にお話を伺ったのですが、それはそれはタメになるお話でした。
こういうインタビューは仕事抜きにしても、とても面白いのです。

特に私の印象に残ったのが、サイバーエージェントで首席クリエイターをされている山幡 大祐さんのお話です。

多摩美の学生は、学生時代から物事に対する柔軟な思考力とチャレンジ精神を身につけている


(山幡さんのインタビューはこちらから読めます)

もともと山幡さんは、卒業後デザイナーとして働くために、広告代理店に就職することを目指していたそうです。デザイナーのスキルを発揮できるのは、広告業界が一番適していると思っていたわけですね。

ところが、大学で学びを深めるうちに
「デザイナーのアウトプットは、広告(グラフィック)だけではない」
「自分はもっといろんな形のアウトプットをするほうが向いている」
ということに気づき、IT企業であるサイバーエージェントに就職したんだそうです。

結果として山幡さんは、現在ITの第一線でデザイナーとして大活躍されています。グラフィックを作ることもあれば、アプリをいちからデザインしたり、本などのプロダクトの設計もするなど、デザイナーとしてのスキルを、いろいろなアウトプットの方法で惜しみなく発揮しています。

私はこのお話を聞いたとき「はぇ〜〜すごいな〜〜」とシンプルに感動しました。同時に「アウトプットはなんでもいい」という言葉がとても刺さったのです。

アウトプットの方法はなんでもいいんです

公開プレゼンの際、審査員の方からこんな質問をされました。

「今はいろんなツールがあると思いますが、その中であえて文章に着目する理由はあるのでしょうか?」(たしかこんな感じだったはず)

私は答えました。

「私自身、アウトプットはなんでもいいと思っています。絵でも動画でも、今はなんでも作れます」

そうです。山幡さんの言葉を丸々お借りしました。
直前に取材していて本当に良かったなと思いました。ナイスなタイミングです。
続けてこう言いました。

「それでもやっぱり、人生の節目節目で必ず求められるのが文章を書くことです」

就活でも受験でもバイトでもオーディションでもなんでも、自己PRやら何やらで文章を書かされます。
何かを創作して、それを誰かに見てもらうためにも、やっぱり文章での説明が必要です。

ここでも繰り返し書いていますが、どんな進路を選ぼうとも文章を書く運命からは逃れられません

絶対になにかのタイミングで書かされます。
お祝いのスピーチもそうですね。

とはいえ、いきなり書けと言われても書けないので、ネットで例文を引っ張ってアレンジして……という人は多いと思いますが、そうやってできた文章はあんまり面白くはなりません。

やっぱり、自分の素直な気持ちを原稿にしたほうが、お祝いのスピーチも断然盛り上がります。

アウトプットの形はなんでも良い、でも文章を書けたら、そのアウトプットはより広がっていく

……ということを、中野区ミライ★ライター倶楽部でしっかりお伝えしたいと思います。

【中野区ミライ★ライター倶楽部】

対象:中野区在住の小学校5、6年生
参加費:無料
講座日:11月2日(土)、9日(土)、23日(土)、30日(土)各回10時〜12時。
※このほか課外活動日が1日あります。日時調整中。

お申し込み、お問い合わせ↓info@nagatake-nobound.com

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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