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- 詐欺電話とメールが多くてすごい腹立つ
忙しいのに詐欺電話してくるな
最近、電話が来ると思ったら、だいたい詐欺電話です。
先日は、「+1 8160〜」から、電話がかかってきました。アメリカ合衆国の発信番号だそうです。
普段は、知らない番号からの電話には出ないのですが、講座や取材が重なっていたことと、急いで何かの準備をしていたので、つい出てしまいました。富山警察のキムラでした。
「◯◯さん(私の本名)のお電話ですか? 富山警察署の捜査二課のキムラです。捜査についてお聞きしたいことがあり、お電話したのですが……」
若い男の声でした。ここで怒りのガチャ切りをしたので、このあとの流れはわかりません。
が、この警察を騙る手口は最近流行っているようで、私の知り合いにもかかってきたそうです。その方によると、このあと
「捜査についてお聞きしたいことがあるので、富山警察まで来ていただけますか?」
と、繋がるそうです。
「いや、東京に住んでいるので無理です」
と言うと今度は、捜査を盾に、言葉巧みに個人情報を引き出して、LINEで繋がって、最終的にお金を振り込ませるというシナリオになっているんだとか。
また別の日には、「NTTファイナンスです。未払いの電話料金があります。お支払いいただけない場合は法的措置に移行します」という自動音声による留守電が入っていました。
こちらも最近流行っているそうです。詐欺です。
クロネコヤマトはそんなメールしてこない
メールでもあります。
クロネコヤマトの会社を騙って、「宛先不明で荷物が返送されてきました。正しい住所を入力してください」というメールが届きました。すごくちゃんとしたメールのフォーマットでしたが、よく見たら、差出人がめちゃくちゃ捨てアドレスだったので、やっぱり詐欺です。
詐欺電話もメールも無視一択ですが、このために、いくらかのメールや電話の容量が食われると思うと、イライラしてきます。
詐欺師は365日24時間騙すことを考えてる
「こんなの引っかからないよ。もし警察を騙った詐欺電話が来たら、面白いから最後まで聞いてあげるわよ」とか、私の母なんかは言うし、そんなふうに応戦しようと考えるタイプの方は結構いると思うのですが、危ないです。
と、その昔、詐欺関係の記事を書いたときに、識者に言われました。詳しくは忘れましたが、詐欺撲滅関係の方だったと思います。
いわく、「詐欺師は365日24時間、人を騙すことを考えてるので、普通の人がちょっと考えた回避法で太刀打ちできるわけがない」とのことでした。
その説明にとても納得しました。人生賭けて人を騙そうとしてる人に、素人の浅知恵で勝てるわけがありません。詐欺電話とわかっていて最後まで聞くのも、結局は相手のロールプレイに付き合ってるだけなので、止めたほうが良いと思います。
詐欺被害のニュースがあるたびに、「どうしてこんなのに騙されるんだろう?」と疑問を投げかける人がいますが、↑の識者の言葉を反芻してください。その人が置かれている状況にたまたまマッチすれば、どんなに疑り深い人でも騙されてしまうのです。
状況にマッチした例
たとえば私の例です。10年ほど前、仕事で海外に行ったときのことです。
連日連夜ロケで、私は疲労困憊していました。そんなときFacebookを通じて、学生時代の恩師から久々にメッセージが届きました。
「ちょっと買い物頼めますか?」
このメッセージを見て私は思いました。
なんでこの先生は私が今海外にいること知ってるんだろう?
誰かから聞いたのかな
お土産買ってきてほしいってことかな
突然の依頼に驚きましたが、海外かぶれ(失礼)で、なおかつ横柄な態度(失礼)の人でもあったので、「ないこともないか」と思ったのです。
結論、よくある「のっとりメッセージ」でした。
恩師のFacebookは何者かに乗っ取られ、私と同様にいろんな人に「買ってきてくれますか」と送りつけていたそうです。
友達に連絡したところ、「今乗っ取られてるよ」と教えてもらったので、事なきを得ました。
アカウントのっとりは、当時もよくあったし、日本にいたら騙されることはまずないのですが、状況が状況だっただけに、うっかり騙されそうになった例でした。
詐欺電話もメールも、ガチャギリ、ブロックが有効です。
しかし、富山警察のキムラは、どうやって私の番号を入手したのでしょうか。そういえば本名もバレてたし、どっかで流通してるのかな。嫌だな〜撲滅してほしい。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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