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- 『メダリスト』〜教えてくれてありがとう〜


いたずらに責めてごめん
最近、夢中になる漫画になかなか出会えず、腐っていました。
そんなとき、この記事に出会いました。↓↓
「1番過酷な競技」「才能があってもダメ」フィギュアスケートをするうえで切っても切れない“辛い現実”とは?『メダリスト』
フィギュアスケートの漫画です。
アニメ化もしていたのに、私は知らず!
急いで、ライターの不動明子さん(ペンネーム)に聞いてみました。

不動「コミックデイズで3巻まで無料だよ」
私「面白いのかな?」
不動「まさしと米津玄師はハマってるって」
すぐに信頼できる情報をくれて、頼もしいです。
でも知ってたなら、なんで共有してくれなかったんだろう。
私は言いました。

私「教えてくれなかったかな?」
不動「ここで教えています」
私「wwwwww」
不動「教えています(二度目」
不動「あなたはラブコメしか読みたくなくてスルーしていました」
ちゃんと証拠も残っていました。

不動「メダリストがガラかめ感出てきたって」
私「終わらないじゃん」
不動「終わらせたいんじゃない? 代わりに」
私「代わりに終わらせに??」
不動「そう」
不動「芥見下々方式」
私「ほーん?」
私「心揺さぶるようなラブコメに出会いたい」
たしかにメダリストを教えてくれているし、私は全力でスルーしていました。
いたずらに、不動さんを責めてしまって申し訳なかったです。お金も建て替えてもらっているというのに。
しかも、ここで重要なのは「ガラかめ感が出てきた」というところです。
ガラスの仮面ファンの私は、これをスルーすべきではありませんでした。
というわけで、『メダリスト』読みました。結果的に、既刊12巻を一気読みしました。
トップスケーターになるには5歳までにはフィギュアを始めないといけない
夢破れた青年・司と、見放された少女・いのり。でも2人には、誰より強いリンクへの執念があった。
氷の上で出会った2人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す!
何をしても人並み以下の、みそっかすの少女いのりちゃんが、じつはフィギュアスケートの天才で、司先生との出会いを経て、恐るべき速度で成長していきます。たしかにガラスの仮面的かも。
いのりちゃんのライバルスケーターが、山ほど出てくるので、登場人物はかなり多めです。
その中でも、同年代でトップクラスの才能を持ち、いのりちゃんの一番のライバルとなるのが、狼嵜光(かみさきひかる)ちゃん。
神から与えられしフィギュアスケートの才能と、史上最強のコーチを味方にし、スケート界のトップに燦然と輝いています。
じつは光ちゃんは、フィギュアを頑張るための、のっぴきならない事情があり、そのために血のにじむような努力をしているのです。
ガラスの仮面でいうところの、亜弓さんに近い存在かと思います。
最終的に、この2人が、オリンピック金メダルを争うことになるんだろうなと思います。
それこそフィギュアスケートは、オリンピックで見る程度にしか知りませんでしたが、この漫画を読んで、
トップスケーターになるには5歳までには始めないといけない
個人練習は夜中や早朝になる
進級をかけたバッジテストがある
ジャンプはいろんな種類がある(それはそう)
などを、知ることができました。
そして、限られた超有望選手は、学校なんて行ってる場合じゃないくらい、練習や大会に忙しい。
すべて犠牲にして取り組んだとしても、オリンピックに行けるのは3人? とか?
どのスポーツもそうですが、アスリートはやはりものすごく大変なんだなと、一庶民として思いました。
ガラスの仮面でいうところの黒沼龍三
山ほど登場人物が出てくる作品ですが、私が一番好きなのは、理凰くんです。
男子のスケーターで、オリンピック銀メダリストの父を持つサラブレッドです。
最初はいのりちゃんに対し、辛く当たっていた理凰くんですが、
なんやかんやあって、ツンデレの優しい子へとキャラ変します。
女子の切磋琢磨がメインのストーリーなので、たまに出てくる男子は平和で良いです。
ガラスの仮面でいうと、黒沼 龍三に近い……か……?
初対面の印象は最悪だけど、のちに頼もしい味方になるというところ。
これを読んでから、浅田真央ちゃんのソチフリーを観ると、余計泣けるのでおすすめです。


中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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