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『リアル脱出ゲーム×お化け屋敷呪われた廃工場からの脱出』〜視野30度〜

2022.07.31

シネシティ広場は夏休みバージョン

『リアル脱出ゲーム×お化け屋敷呪われた廃工場からの脱出』に行ってきました。

歌舞伎町にある「東京ミステリーサーカス」というビルで開催されています。夏らしい遊びをしたいという友人との話し合いによって、都内のお化け屋敷をいくつか検索したところ、ここがヒットしました。東京ミステリーサーカスは、前々から気になっていたものの、入る機会がありませんでした。はじめて中に入りましたが、ビル全部が謎解きイベントスペースになっており、各階で別の公演が行われているようです。

夏休みだからか、学生風の男女でいっぱい。このビルにこんなに人が集まっているなんて知りませんでした。ちなみに、ここに来るまで、TOHOシネマズ横とシネシティ広場を通り抜けましたが、世紀末みたいでした。灼熱の地面に這いつくばる人や、円陣を組む謎の団体など、いつも以上に賑わっており、夏を感じました。

さて、『呪われた廃工場からの脱出』も、なかなか人気のようで、会場となる5階もなかなか混雑していました。スタッフから、中での注意事項や、ルール説明を受けます。アイテムもいくつか使うと言われ、正直頭の中は大混乱でした。その最中にも会場内から悲鳴が聞こえてきます。悲鳴ある系のお化け屋敷のようです。

ストーリーはこんな感じです↓ サイトから引っ張ってきました。

ある日、あなたのもとに一通の手紙が届く。
「私を助けて。私はまだあの廃工場にいるの」
そこに差出人の名前はなかったが、あなたは一人の同級生のことを思い出した。というのも、その便箋は、ある少女のお気に入りの便箋だったのだ。少女の名前はエリ。
けれど、彼女は小学校の頃に亡くなっていたはず。昔よく遊んでいた廃工場では、あれから奇妙な噂が流れていた。まさか、エリの霊がまだあの廃工場で成仏できずにいるということなのか…? 
届いた手紙にはこう続いていた。
「絶対におにいちゃんに見つかってはだめ」
あなたは一本のライトを持ち、廃工場に潜入する。閉鎖されたはずの工場で感じる何者かの気配や、奇怪な出来事の数々…。
なぜエリは成仏できずにここで彷徨っているのか?そして、「おにいちゃん」とは?その謎を解き明かすため、あなたは自らの足でこの廃工場の奥へと進まなければならない。

ようするに、「おにいちゃん」の謎を解明して、エリちゃんを成仏させてあげようというストーリーです。

パニックで問題文が読めない

会場に入る前に、「おにいちゃん」と、「かくれんぼ」について説明を受けます。

「この音が鳴ったら(ブーンブーンという音)、御札が貼られている場所に隠れて、おにいちゃんをやり過ごしてください」

その昔遊んだ、『クロックタワー3』を思い出します。ハンマー男から逃げ回るあのホラーゲームです。ネタバレになるので、詳細は書けませんが、このおにいちゃんとのかくれんぼは、かなりスリリングでした。スリリングというよりも、普通にパニックでした。

『クロックタワー3』では、主人公のアリッサが攻撃を受けるたびに、どんどん視野が狭くなっていく仕様でしたが、人の視野って本当に30度くらいになるんですね。周りがまったく見えません。

謎解きパートに入っても、直前の「かくれんぼ」の余韻が収まっておらず、問題文を何度読んでも頭に入ってきません。結局、ヒントを使いまくって、なんとか最終ステージまで行くことが出来ました。謎解きが苦手な人や慣れていない人は、積極的にヒントを使っていいと思います。それでも十分楽しいです。しかし、残念ながら我々はミッションをコンプリートできず、バッドエンドを迎えてしまいました。悔しかったです。クライマックスでも、スリリングな演出が待ち受けていたのですが、じつは私はその辺りの記憶がほとんどありません。

同行した友人から「『なんで? どうして?』って叫んでたよ」というフィードバックを受けて、はじめて自分がそんなことを言っていたのだと知りました。極限まで緊張すると、叫んでいることもその内容も、すっ飛んでしまうようです。謎解き中は、怖いのと必死なのとで、まったく笑う余裕なんてありませんでしたが、終わってみると、あそこが怖かっただのなんだと、笑い話にすることができます。

ただ、「なんで見捨てたの?」と喧嘩している男女混合チームもあったので、人選は慎重に行ったほうがいいかもしれません。結論から言うとおすすめのイベントです。

次回もホラー系の公演があれば行ってみたいと思うくらいです。余談ですが、今回この脱出ゲームのほかに、方南町にある一戸建てを使ったお化け屋敷も候補でした。しかしさすがに二人でトライするのは怖すぎるだろうと断念しました。同行するメンバーがいれば、いずれこちらも行ってみたいと思っています。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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