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- Netflix『クィア・アイ』〜ボビーを一番求めてる〜
最近またNetflixの『クィア・アイ』にハマっています。
現在シーズン7まで配信されており、まだまだ続く感じです。
『クィア・アイ』は、悩みを抱えて自信をなくした依頼人を、“ファブ5”の5人が大改造して魅力的に生まれ変わらせるという番組。
ファブ5のメンバーは、
インテリアデザイン担当のボビー、カルチャー担当のカラモ、ファッション担当のタン、料理&ワイン担当のアントニ、そして美容担当のジョナサンで構成されています。
全員がその道のエキスパートであり、ゲイ。
ゲイといってもそれぞれ性別に対する認識は微妙に違っており、出身地や宗教も違います。まさに多様性。そんな彼らなので、依頼人のアイデンティティを尊重しつつ、ガラッと大変身させてくれます。
私にとっての癒やし
コロナ禍が始まった2020年に、友人から勧められて見るようになりました。
緊急事態宣言で外に出ることもできず、悶々とした日々を送っていた私にとって、『クィア・アイ』は癒やしでした。
「自分をもっとケアしてあげて!」と5人がひたすら言うので、そのたびにダラダラすることができました。
アメリカの一般家庭の風景も楽しかった。旅行に行けなかったので画面越しに旅行欲を満たしていました。もちろん変身する過程もとても良いです。
ジョナサンに美しく変えてもらいたいし、アントニとお料理したいし、タンに服選んでほしいし、カラモにカウンセリングしてもらいたい。
なにより、ボビーに部屋をコーディネートしてもらいたい。
恐らく、一番お金がかかってるのがボビーだと思います。ときには家一軒をまるごとリフォームするので、ヘアカットとはわけが違う。
内装も変わるし、家電もインテリアも全部揃えてくれます。「これすごいんだよ」と言って日本製の炊飯器が出てきたこともありました。
お部屋も毎回おしゃれだし、個人的にはボビーを一番求めている。
おすすめエピソード3選
しばらく観てなかったのですが、久々に観たらやっぱり面白かった。
私のおすすめエピソードがこちらです。
シーズン6 『ブロークン・スポークの決闘』
金髪ど派手なおばあちゃんテリーが主人公。「母親をなんとかしてほしい」と娘がファブ5に依頼。自分は変わる気はないというテリーに対し、辛抱強く話を聞くファブ5。結局自分の本当の姿を最後まで見せることはなかったんだけど……からの、予想外のクライマックスが良かった。じーんとした。
シーズン7 『クィア・アイとラムダ・カイ』
男子社交クラブのメンバーを変身させる回。学生たちが住むシェアハウスがとにかく汚い。不潔。でもこんな学生生活送ってみたかったと思わせる。メンバー全員で本音を話すシーンは感動。OBから寄付金を集めるために開いたパーティーで、アントニと練習した料理を出すのが良かった。
シーズン7 『仕事人間ダンを理想の男に』
ぶっきらぼうなデリの店主ダンが主人公。仕事のしすぎで恋人に振られる寸前だったのをファブ5が助ける。言葉少ななダンだけど、笑った顔が可愛い。一言一言がなんかセンスあってずっと見ちゃう。阿部寛の『結婚できない男』を思い出した。
最近観た中ではこんな感じでしょうか。
シーズン見返したらもっとありそうだけど。
どの回で言ってたのか忘れてしまいましたが、自炊をする理由についてアントニが、
「自炊することで、自分はこれだけ手間をかけるべき人間なんだと思える」と言ってたのが印象的でした。いいこと言うアントニ。
ところで今気づいたのですが、『クィア・アイ』ドイツ編とブラジル編もあるじゃん。知らなかった〜〜絶対面白いですね。観てみたいと思います。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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