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- 2010年のヴィレバンと高橋歩〜憧れたよね〜
先日、九頭龍神社に向かう途中、学生時代の思い出の街、町田を通過しました。
20歳前後、町田でよく遊んだものです。お金がなかったのでドンキを歩いたりするだけでしたが、それでも楽しかったです。
個人的に特に印象深いのはヴィレッジヴァンガードです。
商店街の中程に、大きめの店舗がありました。
つい先日町田に住んでいるという人に会ったので「町田にはまだヴィレッジヴァンガードはあるのか」と聞いたところ、もうとっくにないとのことでした。
その昔はどのショッピングモールにも必ずといっていいほどあったヴィレッジヴァンガードですが、現在店舗数は減少傾向にあるそうです。
日刊スパに書いてありました。↓
続々と店舗を閉鎖するヴィレッジヴァンガード。オンライン化を遮る“壁”
たしかに、昔ほど見ないような。
私が足繁く通っていた2010年頃が、ヴィレッジヴァンガードの全盛期だったと思います。
そして、そんな全盛期にめちゃくちゃ平積みされていたのが、高橋歩さんの本です。
すべての表紙に見覚えがあります。
結婚してすぐ奥さんと一緒に世界一周の旅に出たり、自伝を出すために自ら出版社を立ち上げたり、「面白いことやろうぜ!!」が合言葉だったかどうかは知りませんが、そんなノリで、若者たちの心を揺さぶりました。
もちろん青春真っ只中だった私は買って熟読しました。「いつか世界一周するんだ」と夢に見て、15年くらい経ってしまいました。
今はどうされているんだろうと思ってWikipediaを見ましたが、著作のタイトルのみでプロフィールなどは一切書かれていません。昔は書かれてたけど、誰かが消しちゃったのかな。
しかし、SNSはありました。
作家 / 自由人 出版社経営 世界7都市でレストラン・カフェ経営 世界7つの難民キャンプ・スラムでスクール運営 沖縄で海ごみのアップサイクル工房運営 災害支援 NPO代表 etc.. .
いろいろされているようです。相変わらず自由人!
ただ、私が憧れていた2010年頃を思うと、ずいぶん活動は縮小されたように感じます。というより、もっと表舞台に出るものだと思ってたけど、そんなことなかった。
元々そういう目的も持ってなかったのかな?
たしか私が大学を卒業する2010年は就職氷河期で、翌年は東日本大震災。当時の若者達の中で「このまま普通に仕事してもまずい」みたいな価値観があったのかもしれません。だから高橋歩さんの本が若者に刺さったのかなと、ふと思いました。
それか、単純にヴィレッジヴァンガードの社風と相性が良かったのかな。
町田を見て思い出したことでした。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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