- HOME
- 『女子マンガに答えがある 「らしさ」をはみ出すヒロインたち』〜ピーチガールといったら〜
面白そうな本を見つけました。
『女子マンガに答えがある 「らしさ」をはみ出すヒロインたち』
ライターでありマンガ研究科のトミヤマユキコさんの本です。
初版は今年の5月。
タイトルの通り、女性をターゲットにした漫画のヒロンをピックアップし、「おもしろい女」「たくましい女」「貧しい女」などカテゴリに分けて紹介してくれています。
出てくる作品は、1970年代から、最新まで。幅広くカバーした内容です。
ポイントは、「少女漫画」ではなく「女性漫画」というところ。
本書によると、「女子マンガ」というコンセプトの生みの親は、少女漫画研究科の小田真琴さんで、
「恋に、そして性に絶望したかつての少女たち」を「女子」と呼び、「絶望を知ってしまった少女たちが、現実を肯定し直すため」に読むマンガを「女子マンガ」
と名付けたとか。へぇ! 面白いですね。
少し前、仕事で漫画レビューを書いている際に、少女漫画や少年漫画など、性別で分ける呼び名は、ジェンダー的にどうなんだろう? と頭をよぎったことがありましたが、「カテゴリとして区別してる分には問題ない」と自分の中で結論づけました。
ちなみに、乙武洋匡さんも同じテーマでnoteに書いてらっしゃいます。
私はまだ読んでないのですが、興味深いテーマなので近日中に読みたいです。
さて、『女子マンガに答えがある』では、私の大好きな『ピーチガール』のさえも名前が出てきます。もちろん「いやな女」の代表です。
物語序盤のさえのキャラクターに関しては、女子漫画史上最も嫌な女いっても過言ではない。今もそう思っている。
まだ全部は読めていないのですが、目次を見た感じ勉強にもなりそうなので、寝る前に熟読したいと思います。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
コメントを残す