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『角川武蔵野ミュージアム』〜荒俣宏の3D〜

2022.06.23

思ったより住宅街の中にある

少し前ですが『角川武蔵野ミュージアム』に行ってきました。隈研吾デザインの変わった形をしたあの美術館です。YOASOBIが紅白で使った本棚劇場があるのも、角川ミュージアムです。所沢にあります。

カーシェアで車を借りて、友人をピックアップしたらGOです。この日は晴天。ドライブ日和でした。東京から関越自動車道に乗ったら、ひたすらまっすぐ走ります。所沢ICで降りて8分くらいなのですが、ここで20分くらいさまよいました。前日予習はしていったものの、想像より住宅街です。道も片道一車線で、この先に本当にミュージアムあるの? と思うような感じ。

結局、目の前の隈研吾デザインをまんまと見落として、一旦もと来た道を戻り、二回目トライで、ようやく「あれ、隈研吾じゃね?」となって無事ゴールしました。角川ミュージアムでは、常設展示や企画やイベント展示、マンガ図書館などいくつかのエリアに分かれています。

どこに行くかでチケットの種類も変わるのですが、調べてみると長時間滞在するなら1DAYがお得だそうなので、KCM 1DAYパスポートというものを買いました。土日は少し値上がりするので、1人4000円。なかなかいいお値段です。気合いを入れて見なければなりません。

この日一番の目的は、浮世絵劇場でした。360℃の巨大映像空間で、浮世絵をテーマにしたプロジェクションマッピングが楽しめるというのです。

実際に見ると、本当にすごい迫力でした。歌舞伎、花、扇、人、文字など、12個くらいのタイトルが次々流れていきます。

壁全体を使った巨大なスクリーンなので没入感がすごい。

中央のソファスペースに座って観賞していましたが、一日中でも観てられるような感じでした。壁によって映し出されるものが違うので、何回見ても新しく感じるのです。

浮世絵面白かったなと思ったら、現在の企画はなんと、ファン・ゴッホだというじゃないですか。これもすごく面白そうだ。ずっとでもいられた浮世絵展をあとにして、次は荒俣ワンダー秘宝館に向かいます。

荒俣宏の3Dがお出迎え。

コレクターでおなじみの荒俣宏さんが収集した世界の珍妙なものが展示されています。今調べたら、荒俣宏って185センチもあると知って仰天。

展示室には、骨とか虫の標本とかマンモスの毛とか、珍妙なものがたくさんありました。エリア自体はわりと狭めですが、展示物の数がかなり多いので、全部見るには結構時間がかかります。でも一番印象に残ったのは、なんだかんだで荒俣宏の3D画像でした。

YOASOBI劇場

続いて、本棚劇場です。YOASOBIのあれです。

ここもとてもよかったです。天井まで続く高い本棚に圧倒されます。ここに来たら、中央のYOASOBIゾーンで、ぜひ写真を撮りたくなります。写真撮る人たくさんいるかなと思ったら、意外とそうでもありませんでした。みんな本に夢中です。

このエリアでは、本棚を使ったプロジェクションマッピングが、時間ごとに観賞できます。これもまたおすすめで、観ると本読みたくなります。そういう仕掛けの動画です。

私はこの動画に触発されて、森村誠一の『人間の証明』を図書館で借りて読みました。ところが私が『人間の証明』だと思って借りた本はじつは別の本で、しかもその本のページを不注意で破ってしまい買い取ることになったというのは、また別のお話です。結論、『人間の証明』はまだ読めていません。

続いてマンガ図書館です。マンガがたくさん置いてあり、自由に読むことができます。ここでも楽しみたかったのですが、この時点で帰りの時間が近づいていたこともあり、さくっと見るだけで終わってしまいました。機会があったらまた見てみたい。

そんな角川武蔵野ミュージアムDAYでした。4000円のもとは取ったと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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