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舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』後編〜ラーメン食べて行っても眠くならない〜

2023.05.08

この記事は後編です

ストーリーが膨大なので一個一個説明すると、4万字くらいになってしまいます。なのでここからは私が驚いたこと、印象に残ったシーン、残された謎をピックアップしていきたいと思います。

私がハリー・ポッターについてどれだけ知らないかは、①の記事をご覧ください。

美山マートルがそのまんまだった

アルバスとスコーピウスが、過去に亡くなったセドリックを助けるため、嘆きのマートルに話を聞きに行きます。嘆きのマートルは知ってる!!

ステージ中央に女子トイレの手洗い場が出てくると(噴水をイメージしてください)、中からマートルが登場。

演じる美山加恋ちゃんの声が、映画の吹き替えマートルの声そのままで驚きました。あんな声出るんだってことにも驚いた。

そして手洗い場(噴水)の上で、ずっとグルグルしている。ブレーキしたり、滑らかに回ってたけど、どうなっていたのでしょうか? なんかすごい不思議でした。マジカル。

舞台上のプールはあれ本当の水でした?

アルバスたちが湖に入るシーンでは、舞台上にプールが出現するのですが、あれ本当の水ですか? 一階席の後方だったのでよく見えなかったのですが、水っぽいような映像っぽいような。

プールから上がると、ステージに水が滴るのが見えたのですが、そのあと一瞬で乾いていたようなので、あれもどうなってたんだろう? 袖に引っ込んだとき、熱風で髪の毛とか乾かしてたのかな。あれも仕掛けですよね。

ディメンターがBIGサイズで怖い

アルバスたちがタイムターナーで過去を変えたことで、世界は闇へと変わってしまいます。

そこにディメンターなる敵が登場するのですが、ステージ上にゆらゆら浮いており、まさに幽霊。客席上空を自在に飛日回ります。衣装の関係もあってBIGサイズ。そんな幽霊が3匹現れるので結構、恐怖体験でした。お化け苦手なキッズが見たら泣いちゃいそう。

舞台が歪み、振動が響く演出

タイムターナーで空間を飛び越えるとき、舞台全体が歪む演出が入ります。
プロジェクションマッピングだと思うのですが、本当に舞台が歪んだように見えるのですごい。

休憩に入ったときもその話題になり、「歪むときにかかるグワンっていう、重低音みたいな音と振動もすごいよね!」と言われたのですが、私はなんのことだかわかりませんでした。視覚に気を取られ、グワンという効果が入っていることに気が付かなかったのです。

「二幕でグワンってきたら、教えてあげるね」とS子が言ってくれました。

意識していたおかげで、二幕ではグワンという効果を感じることができました。たしかに重低音とともに振動が響く。S子も腕を掴んで教えてくれたので、「(ありがとう、わかったよ)」という意味で何度も頷いたのですが、そのあとも2,3回腕を掴んで教えてくれたので、何度もありがとうって思いました。

赤坂ACTシアターのトイレ事情

大舞台では気になるのがトイレ事情ですよね。特に女子トイレは、休憩時にディズニーランドレベルの大行列ができます。

もちろん今回も休憩に入った瞬間、女子トイレめがけて大レースが始まったわけですが、赤坂ACTシアターでは、扉ごとにトイレまでの導線が決められています。そのため最短距離でトイレを目指すことはできませんが、劇場スタッフの方が誘導してくれるので、安全に、かつ列を作りながらトイレまで行けるようになっています。

おかげさまで、余裕を持ってトイレを済ませることができました。いい措置だなと思います。

休憩中にはパンフレットの売り子さんが来ます

また、休憩中は会場内で、パンフレットの販売も。野球場のビール売り子さんのように、パンフレットの売り子さんがいます。

しかし私は、開演前に10分ほどグッズ売り場の列に並んでパンフレットをゲットしていたので不要です。ただ、休憩中に会場内で購入できると知っていたら、並ばなかったと思います。

このあたりは事前にネットで情報をキャッチしていればなんとかなりそうですが、行きあたりばったりなこともあると思うんです。

ハリー・ポッターのトラウマがやばそう

クライマックスでは、アルバスたちとハリー・ポッターたち全員が合流。赤ん坊のハリー・ポッターがヴォルデモート卿に攻撃される瞬間に立ち会うことになります。

ハリ―の両親はこのときに亡くなるわけですが、助けたらまた、未来が変わってしまう。というわけで、黙って見届けるしかありません。

そうこうしているうちに、ヴォルデモート卿が登場。ハリ―の家に向かうのを、皆息を潜めて見つめています。

このとき、ヴォルデモート卿が客席に降りて、なにやらウロウロし始めたと思ったら突如、客席の通路を通って、後方へと走り抜けます。

私は偶然にも下手の通路側の席にいたので、ヴォルデモート卿を間近で見ることができました。こっちに走ってくるのが怖かった。これは日によって上手側と下手側、どっちを通るか変わるのですかね。

そして、ヴォルデモート卿が走り去った後方からは、ハリ―の両親が必死に戦う声が聞こえます。ステージ上でハリ―たちが見つめるなか、絶命する両親。絶叫するハリ―。

精神的ダメージがヤバそうですが、聞くところによると、原作でも一度この事件現場を目撃しているとか? だとしたら何回トラウマを植え付けられるのか…可哀想なハリ―。

直前にラーメンを食べていたけど全然眠くならない3時間

全編3時間45分という膨大な作品ですが、一瞬たりとも寝落ちすることはありませんでした。3人とも直前にラーメンを食べていたので心配していたのですが全然平気です。

今回紹介した以外にも、マジカルな仕掛けはたくさんあります。体感的には5分に一回はマジカルでした。思い出していたらもう一回観たくなる舞台です。

それよりなにより、舞台好きな友達と一緒に観に行くのってやっぱり楽しいなって思いました。最近は一人で観賞することが多かったので、余計に思います。

とりあえずこれから映画版のハリーポッターを観て、セドリックが誰なのかを確認したいと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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