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- ダ・ヴィンチWeb『黒博物館 ゴーストアンドレディ』〜違いのわかるゴースト〜
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殺されたい女と、殺したい幽霊の号泣必至マンガ。2024年にミュージカル化が決定している『黒博物館 ゴーストアンドレディ』書評
ずーーっと読みたかった、『黒博物館 ゴーストアンドレディ』です。
劇団四季の新作ミュージカルとして発表されたときは、お恥ずかしながら名前も知らなかったのですが、上演前にはぜひ読んでみたいと思っていました。
というのも、なぜこの作品をミュージカル化するんだろう? と疑問だったからです。
で、実際に読んでみて合点がいきました。
なるほど、ミュージカルっぽい作品だな!と。
主人公の一人、ゴースト(通称グレイ)は、ロンドンの劇場に取り憑いた幽霊なわけです。彼は100年近く、ずっと芝居を見続けています。オペラ座の怪人を彷彿とさせますね。
この時点でミュージカルっぽい感じがします。
ただ怪人と違って、グレイはひょうきんで話せばわかる男です。
そんなグレイが、若き日のナイチンゲールと出会って……というストーリーでした。
ナイチンゲールは名前とざっくりとした功績くらいしか知らなかったのですが、この漫画を読むと彼女の歩みも一緒に学ぶことができます。
巻末コメントにもありましたが、作品を書く際には膨大な資料をあたったそうです。
わかります。だって内容が濃い!!!!
ミュージカル化するにあたって、どのくらい原作に沿うのかはわかりませんが、「このシーンあったらいいな〜」という部分はいくつかあります。ネタバレになるので言いません。
記事でも書きましたが、ストシーンがとても良いです。素敵な結末です。
漫画は全2巻。予習がてら読んでおくのも良いと思います。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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