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『終末のワルキューレ』15巻〜小5気絶、中2悶絶〜

2022.06.27

天才のキャッチコピー

『終末のワルキューレ』15巻が発売されました。もう15巻です。早いですね。

『月刊コミックゼノン』で連載中のバトル漫画です。完全に単行本派だったので、恥ずかしながら掲載誌の名前を今知りました。『アンサングシンデレラ』もコミックゼノンの連載漫画だったんですね。あと『ちるらん』もそうみたいだ。

終末のワルキューレは、1巻か2巻が出たときくらいに本屋でジャケ買いした記憶があります。帯についていた「小5気絶!! 中2悶絶!!のガチコンコバトル!!」というキャッチコピーに、やられました。

小5が気絶して、中2が悶絶するって、これだけで笑えるじゃないですか。すごく興味そそられます。このコピー考えた人は天才だと思います。

神の意志によって、いよいよ滅亡することが決まった人類。その決定に待ったをかけたのが、戦乙女(ワルキューレ)のブリュンヒルデ。神VS人類のタイマン勝負、通称ラグナロクを提案する。神サイドは、一応ギリシア神話のゼウスがリーダー的ポジションですが、北欧神話からトール、ヒンドゥー教からシヴァ、仏教から釈迦など、いろんなバックボーンを持った神様が集合しています。

一方人類サイドも、呂布奉先、アダム、佐々木小次郎など、古今東西、歴史上で活躍した英傑や犯罪者をラインナップ。タイマンとはいえ、ポテンシャルが違いすぎる神相手に丸腰で行くわけにもいかないので、ワルキューレたちから特別な力を借りて戦います。

神と歴史上の人物、その両方を一気に知ることができて、学習用漫画としの機能も備えている。小5と中2が読んだほうがいいのは、そういうわけですね。私も大変勉強になりました。

始皇帝VSハデス、勝敗予想

さて、15巻では、始皇帝とハデスの戦いが続いています。で、結論から言うと、この巻では決着しませんでした。次巻に持ち越しです。通常、コミックス一冊で決着していたような気がするのですが、そんなことなかったか?内容としては、始皇帝の回想でした。

秦の後継者の1人でありながら、敵国である趙に取り残され、人質として惨めな生活を送る。そこにやってきたのが、世話役の女性、春燕(しゅんえん)。グラマラスでめちゃくちゃ強そうな女性です。一緒に暮らしているうちに絆が芽生えていくものの、嬴政(始皇帝)が秦に帰る途中、敵に殺されてしまう。

キングダムでも、秦に帰る途中、恩人が殺されるという展開がありましたが、実際、帰国はすごく大変だったんだろうなと思います。史記にもそんな風に書いてあるのかな。

この春燕の死が、15巻のハイライトで、感動シーンです。たった1人優しくしてくれた家族同然の人物が、自分を守って死んでいく。辛いじゃないですか。しかし、春燕が今際の際に残した「最高の王になれ」という言葉を守るため、その後嬴政はハイスピードで他国を制圧し、中華統一を成し遂げたというわけです。素晴らしいとかいいねを意味する「好(ハオ)」と、一人称である「朕(ちん)」が、始皇帝の口癖なのですが、私小5だったら、どちらも日常生活に取り入れていたと思います。キャッチーでとても良いです。掴みどころがない始皇帝ですが、口癖で個性出してきている。

対戦相手のハデスは、「冥界の王」という、厨二心くすぐってくる肩書がある割には、影が薄いような。見た目麗しいので、冥界感があまりないような。ディズニーアニメ『ヘラクレス』に出てくる有田哲平ことハデスの印象が、強く残っているせいかもしれません。

戦いの内容はいつも通り大技の出し合いが続き、両者瀕死レベルの傷を負いながら、じわじわ相手を追い詰めていくスタイルです。どっちが勝っても不思議ではない。これまでの戦績を振り返れば、なんとなく予想できそうですが、あえて見ないでいようと思います。始皇帝が負けて、観覧席の春燕に「よくやった」と言われるに一票。

次巻は9月発売みたいなので、朕は好して待ちたいと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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