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- 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』〜カロリーヌちゃん〜
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観に行ってきました。
「なんで今鬼太郎の映画が?」と思ったら、水木しげる生誕100年記念作品なんですね。
私の中の鬼太郎は、猫娘がモデル体型になったという情報を最後に途絶えています。
しかし噂によると「大人が観ても怖面白い」そうなので、これは行かねばと思いました。
※ここからネタバレです。
鬼太郎の子孫かな?
本当になんの予備知識もなく観に行ったので、最初に大きな鬼太郎が出てきたときは驚きました。
「鬼太郎の子孫なのかな?」と思って観ていると、しばらくして鬼太郎の親だと気づきました。
なんせ、正確なタイトル『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』もエンドロールで知ったくらいなので、
「どうして犬神家の一族みたいな展開になっているんだろう」
「砂かけばばあは? このねずみ男風なやつは誰なの?」
と、疑問がつきませんでした。
せめて、なんの話かくらいは予習してから行くべきでした。
あらすじ
昭和31年。哭倉村へやってきた鬼太郎の父であるかつての目玉おやじ。目的は行方不明の妻を捜すことだった。やがて怪事件に巻き込まれていく。
あ、そうか。大きな鬼太郎は、目玉おやじなのか。作中はゲゲ郎と呼ばれていましたね。
あと本当にどうでもいいことなのですが、主人公「水木」のイントネーションが、伊吹吾郎の「伊吹↓」ではなく、「小豆↑」だったのが意外でした。(伝わるでしょうか)
胸骨ではなく狂骨
龍賀一族の人々による跡目争いに巻き込まれた水木は、その過程でゲゲ郎に出会います。
ゲゲ郎の監視役を命じられた水木は最初は彼を疎ましく思っていたものの、龍賀一族の怪しい行動が明らかになっていくにつれ、バディのような関係に。
ゲゲ郎が幽霊族で妻を探してたり、龍賀一族が腐敗してたり、いろんなことが起こりました。
いろんなことが起こった末に、龍賀一族に捕まったゲゲ郎と水木。
最終的に妻を奪取、龍賀一族は崩壊。村も多分崩壊。
「狂骨(きょうこつ)」という妖怪の暴走を抑えるため、一人戦いの場に残ったゲゲ郎。
(この妖怪ずっと「胸骨」だと思っていました。狂うほうなんですね)
ゲゲ郎の妻と一緒に逃げた水木は、その後なんやかんやあって、墓場から生まれた鬼太郎を発見するというラストでした。
全然まとまっていませんが、生まれたての鬼太郎は可愛かったです。
また、クライマックスではほろりとする場面もあり、あちこちからすすり泣く声が聞こえていきました。
映画としては多分面白いと思うのですが、私の場合、前半30分くらい「これはなんの映画なんだろう?」と思っていたことが無念でした。
昔の映画も観てみるか
もっといろんな妖怪がたくさん出てくるんだと思ってた。
きっと私のほかにもそういう人がいると思うんです。
なので、そんな人にはこちらの映画をおすすめしたいと思います。
『ゲゲゲの鬼太郎 激突!! 異次元妖怪の大反乱』(1986年)
世界中の恐ろしい妖怪が、日本にやってきて鬼太郎たちと大激突するという、最高にエキサイティングな映画です。
地下鉄を土蜘蛛が走ってくるシーンは、本当に恐ろしかった思い出。
ねずみ男と美少女カロリーヌちゃんが、お互いの名前を呼び合うシーンも微笑ましかったです。普段はどうしようもないねずみ男が、この映画では男気を見せるんですよね。それがまた切なかったり、とにかく見どころがたくさんの名作。
U-NEXTやHuluで配信されています。
とても驚いたのは、この映画47分しかない。子どもの頃の体感は2時間あったのに。
そんなに短かったの?
さっそく今日の夜見返してみようと思います。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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