- HOME
- 映画『バービー』〜ジェニーちゃんとティモテ〜
※ネタバレがあります。
アカデミー賞が発表されましたね
アカデミー賞2024が、発表されました。
『オッペンハイマー』が7部門の最多受賞。宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション映画賞、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を獲得と、日本も盛り上がっています。
『オッペンハイマー』が3月29日ついに日本で公開されるということで、ぜひ観に行きたいところです。
ほかにも気になる作品はいろいろあったのですが、私が直近で観たのが『バービー』です。
公開時には、いろいろあり、『オッペンハイマー』と『バービー』を合わせて『バーベンハイマー』など呼ばれて燃えていました。
そんなミソがついた映画でしたが、内容はいたってポップなコメディで、なんといってもマーゴット・ロビーが恐ろしく可愛い。バービースタイルを堂々と着こなせるスタイルにも驚きです。
あらすじはこちら。
バービーは恋人のケンと、すべてが夢のように完璧なバービーランドで、連日パーティーやドライブをして暮らしていた。しかしある日、完璧なはずの世界に異変が発生し、バービーは真実を探るために人間の世界へ向かう。そこでバービーはある秘密を知ることに。
バービーランドで暮らすバービーが、人間界にやってきて、すったもんだを巻き起こすという物語です。夢のような完璧な世界で生きてきたバービーにとって、人間界は複雑すぎて、混乱でしかない。ジェンダーやルッキズムなど、近年のホットなトピックスがてんこもりだな〜と感じた作品でした。
ふ〜んと思いながら観ていて、最後に「え!?」となりました。バービー人間になるんだ?? バービーランドにいたほうが楽しそうだけど……毎日海で遊んで、夜はパーティーしてて羨ましいです。それなのに、わざわざ人間になるなんて。と思ってしまいました。人間だからそう思うんだろうな。
バービー、リカちゃん、そしてジェニーちゃん
ところで元々のバービーは、1959年にアメリカで生まれた人形で、映画でも触れられていましたが、完璧なビジュアルとプロポーションを武器にしています。
全然知らなかったのですが、日本ではリカちゃん人形に競り負けて、1967年に撤退していたそうです。なるほど、たしかにリカちゃん人形のほうが印象に残っている。
しかし、私が子供だった頃、家にあったのはバービーでもなく、リカちゃんでもなく、ジェニーちゃんとティモテでした。
ジェニーちゃんは茶髪、ティモテは金髪の可愛い顔をした人形です。
調べたところ、なかなかのマイナー人形だそうで、あまり情報が出てきません。
「タカラ」という会社が発売していたらしい。現在の「タカラトミー」の前身みたいな会社です。「タカラ」はすでに存在していないので、情報が出てこないのもそういうわけみたいだ。
着せ替えや、ヘアチェンジをして遊んだ思い出です。顔にカラーペンでお化粧して落ちなくなったのも懐かしいです。
両親が買ってきてくれたと思うのですが、どうしてジェニーちゃんとティモテだったんだろう?
最初に我が家に来たゲーム機も、当時大人気だったプレイステーションではなく、セガサターンだったので、ひょっとしたら「周囲からちょっとズレたい」という、親の思惑があったのかもしれません。
そういえば、たまごっちも、最初に買ってもらったのはアメリカから逆輸入した英語版でした。
『バービー』は、子供の頃のいろんなことを思い出せる、そんな映画でした。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
コメントを残す