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- 『だんドーン』31話〜まだ26歳か〜
『だんドーン』31話が公開されました。
桜田門外の変が終わり、後始末ターンです。
クライマックス後の小休止
クライマックスでひとしきり盛り上がったあとは、小休止みたいな気分になりますよね。
とりわけ歴史漫画だと、事件の説明が続くので(仕方ない)、私のように理解が遅いタイプは、この辺りで、離脱しがちです。
でも最後まで読むと決めたので、頑張って理解しました。
しかしやっぱり、偏差値が低くて、「ど、どういうこと?」と思う部分がなくはなかった。
おいおい、計画と違うじゃないか
襲撃計画に関わった有村兄弟の次男・雄介が、薩摩藩の面々と合流したところから始まります。
が、当初の予定では、桜田門外の変の勢いのまま、薩摩藩と水戸藩で挙兵して、幕府に改革を迫るはずでした。なのに全然そんな気配ない。
それどころか、雄介と一緒に逃げていた水戸藩の偉い人・金子孫次郎さんだけが、幕府に引き渡されてしまいます。
すべては小松帯刀や川路たちの策略で、薩摩藩の被害を最小限に抑えようとした結果でした。
ここまで多分、合っているはず。
えっ……と思っていたら、今度は幕府の追手が雄介を捕らえに迫っていました。
雄介を生きて引き渡すと、薩摩藩にとってとてもデメリットなので、「切腹してくれ」と命じます。
再び、えっ……と思っているところに、雄介の仲間たちが集まってくる。
みんなで雄介を守りに来たのです。優しい……。
川路、主人公のはずだよなぁ?
すると、そんな雄介を見て、大久保利通が突然「腹を切ってくれ」と土下座。ここで一瞬何がなんだかわからなくなりました。
なんで大久保さんが、こんなこと頼むの?? 雄介と親しい間柄では?? あれ??
多分なんですけど、この人たちの行動原理は全部、藩を活かすためにあるので、「藩を守るために、雄介腹を切ってくれ」ということでしょうか。きっとそうだろう。
言われた雄介も、土下座する大久保さんや、気てくれた仲間たちを助けるために、切腹することを承諾します。
淡々と切腹袴の用意をする川路が怖いです。主人公のはずだよなぁ。
ちなみに史実では、有村雄介くんはこのとき26歳だそうです。
有村兄弟に限らず、この時代の人たちみんな若くして覚悟決まっててすごいな。
お侍さんは残酷だなぁと思った回でした。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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