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- 『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』〜落ち込んだときの一冊〜
近頃、いろんな面で己のグズを発揮しており、いよいよどうにかしないといけないと思い始めました。
取材に行くのに、何度目的地を確認しても、頭に入ってきません。
スケジュール管理も、一歩間違えたらダブルブッキング起きまくりギリギリで生きています。奇跡的になんとかなっている。
自分がその日何をするかを明確にするため、デカめの壁掛けカレンダーを買って、目につくところに貼っておきました。(ダイソーで買いましたが、この時期にカレンダーは一種類しかなかったです)
落とし物をして電話がかかってきたり、靴下がなかったり、靴がなかったり、とにかく色々間に合っていないので、さすがにちょっと落ち込みました。
落ち込んだときは、どうするか? アルテイシアさんの本を読むと元気が出ます。私の大のお気に入りがこちらです。
『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』
アルテイシアさんは、藤原紀香と陣内智則が結婚するきっかけとなったドラマ『59番目のプロポーズ』の原作を手掛けた方です。
『40歳を過ぎたら〜』は、エッセイなのですが、本当に面白いです。
何年か前に後輩が読んでいるのを貸してもらって読み始めたのですが、笑いが止まりませんでした。
会社にいるときに読んだので、最初は「ごめん、笑っちゃった」と、笑うたびいちいち断りを入れていましたが、何度も繰り返すので、諦めて普通に笑っていました。
そういえば、どうしてこの本、私の手元にあるんだろう……? もらった、んだよね……?
タイトルの通り、40歳を過ぎたアルテイシアさんの生き方のコツを書いた本です。
アルテイシアさんが日頃感じている、ジェンダーや、年齢差別のことを書き綴っており、感情表現が物騒な言葉で溢れているところが好きです。
今日久々に読み返しましたが、1ページ目から世の中にツバを吐きまくっているのに、なぜか不快にならない。構成が上品なのだと思いました。
そういえば昔、ノンケねねしというゲーム実況者にハマってよく見ていましたが、ねねしも、上品をウリにしていたことを思い出しました。
振る舞いの品もとても大事ですが、文章においても品はとても大切なポイントだと思います。
話しはそれましたが、私は『40歳を過ぎたら〜』で一番好きなのが、ファッションに関することを書いた章『大人女子の通勤コーデはスパルタ軍の兵装♡JJのファッション黒歴史と未来の希望』です。
このサブタイトルだけではなんのことだか全然わかりませんが、読めばわかります。私はこの章を読み返すために付箋貼ってました。
読むたびに発見があるし、己のグズもどうでもよくなります。
疲れてる人、元気のない人におすすめです。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
こんにちわ、不動明子(ペンネーム)です。そちらの本、私がレビューし「これ、おもしろいよ」と中村さんに渡し、それ以来所在がつかめずにいました。なんならレビューした私よりも読み込んでいるようなので、“在るべき場所”に“在る”ことがわかり、感無量です。これからもたくさん読み返してくださいね