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- 映画『帰ってきた あぶない刑事』後編〜一番笑ったシーン〜
の続きです。後編です。
意味なく殴られた杉本哲太
岸谷五朗が若返ったのも相当面白かったですが、私が一番心惹かれたのは、仲村トオルです。
タカ&ユージの永遠の後輩である町田透。ドラマ初期はペーペーだった彼も、本作では港署の捜査課長にまで登りつめていました。
タカ&ユージがいないところでは威勢の良い彼ですが、二人が戻ってくるととたんに後輩になってしまう透。可愛いですよね。もう大御所俳優なのに、こういう役柄も進んで演じられるところがとても良いです。私は『眠れる森』と『家売るオンナ』がとても好きなのですが、つまるところ仲村トオルが好きなのかもしれません。
杉本哲太を意味なく殴るところが、今回の映画で一番笑ったシーンです。
その町田透にいまだにお茶を汲んでいるのが、瞳ちゃんです。たしか、ドラマ版の監督である長谷部安春さんの実娘なんだよなと思って調べたら、演者の長谷部香苗さんは、玉川大学のOGでした。先輩じゃないか! ずっと見てきたのに今更知るなんて。
そしてわりと序盤で出てきた、情報屋のナカさん。そうだ、いたな、この人。前作の映画ではなんかお店を経営していたような気がしましたが、今回はもうその設定はなかったです。
長く続けるって、やっぱり大事なんだな
中盤になって、ようやく真山薫が登場します。薫も最初は結構普通の女性警察官だったのに、いつの間にかコスプレの変人キャラへと変貌を遂げます。今回も土屋太鳳ちゃんの実母を騙って、スポンサーを募るという、トリッキーな役回りでした。仮にも元警察官なのに、一体どうしてこうなった。
そんなこんなで、おなじみのキャラクターも総出演でしたが、残念ながら、木の実ナナさんは不在でした。怪我のためリハビリ中とのことで、回復を願っています。
今回はカーチェイスのシーンもたくさんありました。DVDマガジンを制作中、当時のカースタント会社の方に取材をしましたが、「今の時代は、縛りが激しいので、カーチェイスをするのも簡単ではなくなった」ということをおっしゃっていました。
しかし今回は横浜市をはじめとする行政の全面協力のもと、ドローンを駆使して撮影したんだとか。やっぱり歴史あるドラマはすごいですね。
海に沈んで爆破していった早乙女太一
なんだかんだで、やっぱり倉庫街に集められたメンバーたち。
そこで激しい銃撃戦を繰り広げます。ユージのレパードも出てきたし、あとはタカのバイクだけだな。多分、太鳳ちゃんが乗ってるバイクに乗るんだな。と思いながら見ていると、案の定、太鳳ちゃんのバイクにまたがったタカが登場。もちろんノーヘルである。
バイクにまたがったまま、早乙女太一と撃ち合いをします。
最終的に、早乙女太一は車ごと海に沈み、そのまま爆破。荒唐無稽だけど、あぶデカはやっぱりこれくらい派手であってほしいですよね。
太鳳ちゃんは去り、元の日常へと戻ってきたタカ&ユージ。なぜか薫もやってきて、ドタバタした感じで幕を閉じます。
結局、太鳳ちゃんが、どちらの子供なのかはわかりませんでした。もしかしたら二人とはまったく関係なかったのかも。そんな匂わせ方でした。
こんな感じで面白かった『帰ってきた あぶない刑事』。
不動明子さんも大満足で、感想戦もおおいに盛り上がりました。不動明子さんのお気に入りのシーンは、やっぱり若返った岸谷五朗だそうです。
きっとまた帰ってきてくれると信じて、次回作も楽しみにしたいです。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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