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- 『うちのちいさな女中さん』5巻〜お子様ランチ食べたい〜
『うちのちいさな女中さん』5巻が発売されていました。
『女中』。かつては日本女性の一大職業であり、日常の中にその姿はありました。これは、そんな女中さん達が活躍した昭和初期を舞台に14歳の女の子・野中ハナが、翻訳家の蓮見令子の女中として働く日々を描いた物語。
昭和のノスタルジーな雰囲気と、当時の生活様式が楽しめる漫画です。
『おいでよ どうぶつの森』や『牧場物語』、『たまごっち』など、箱庭系ゲーム(箱庭系ゲームで合っていますか?)が好きな人は、きっと好きだと思います。
昭和初期グルメ美味しそうだよね
この時代のグルメも多数登場するのですが、とても美味しそうです。
今回は卵料理で、「牛肉の卵巻揚げ」なるものが登場しました。
字面だけ見たら一体なんだろう? と思ったのですが、恐らくこれはスコッチエッグです。なるほどね!
話の合間に、昭和の豆知識がコラムとして載っていて、それも勉強になります。
お子様ランチは、1930年に日本橋三越百貨店の大食堂で「お子様洋食」として登場したのが発祥だそうです。
その後、上野松坂屋の食堂で「お子様ランチ」を提供するようになり、この名前が普及していったのだとか。この頃にデパートでお子様ランチが食べられるなんて、アッパーなキッズたちですね。
また、主人公のハナちゃんが、ゼリーを作る回もありました。私はゼリーがそんなに好きではありませんが、こうやって漫画で見てるととても食べたくなるので不思議です。
不思議といえば、類似作品で『ふしぎの国のバード』があります。
19世紀から20世紀初めにかけて実在したイギリス人女性冒険家、イザベラ・バードをモデルにした作品です。こちらは明治初頭の日本の生活がとてもよくわかります。
【体調不良の日に布団の中で読みたいマンガ4選】食欲不振に効いたり、何も考えずに笑えるマンガをご紹介
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過去にこちらのレビューで紹介していました。
「元気になったら冒険しましょう」ってすごいこじつけだな!
こういう、何気ない生活を観察する漫画はいいですよね。生活漫画。
ほかにもあったらぜひ教えてください。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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