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『めんつゆひとり飯』〜天津・向の4コマイベント〜

2022.06.28

グルメ漫画は心の平和

『めんつゆひとり飯』5巻が発売されました。

めんつゆ大好きな面堂さんが、めんつゆを使った美味しいご飯を追求する4コマ漫画です。悪人は出ません。意地悪な人もいません。穏やかな気持ちでずっと読んでいられる漫画です。ワクワクする漫画も大好きですが、心の平穏を保てる漫画も大事。個人的にその役割を担っているのが、めんつゆひとり飯のほか、

『いつかティファニーで朝食を』

『からかい上手の高木さん』

『1日外出録ハンチョウ』

『酒と恋には酔って然るべし』

結構ありました。そして、ほとんどグルメ漫画でした。心の平和はグルメ漫画で保てます。面堂さんは横着者だけど容量がよくて、深いことをあまり考えずいつも楽しそうです。こういう人友達に欲しい。

5巻のおすすめは、エピソード57のジャージャー麺の回です調味料の説明があります。私も豆板醤、コチュジャン、甜麺醤の違いがわからず、面堂さん同様、うちの冷蔵庫の中でもやつらが途方に暮れています。それが今回、料理上手な同僚・十越さんのおかげで理解できました。

豆板醤はそら豆を使った中国発祥の辛味噌、コチュジャンはもち米麹を原料とした韓国の調味料、甜麺醤は甘味噌で、なんと辛くないんだそうです!! もう忘れません。ちなみにジャージャー麺は甜麺醤で作るそうです。

さらに5巻では、保土ヶ谷さんの失恋の真実もわかりましたね。ああいうのって現実にもあるけど、なんでそんな大胆なことに踏み切れるのか謎…舞ちゃんとの恋の行方も気になりますが、寝具に寝脂つく人はどうかな〜とも思います。今回もめんつゆレシピが、たくさん紹介されていたので、どんどん作っていきたいと思います。漫画飯は積極的に作っていくタイプです。

天津・向の4コマトークイベント

新刊が発売された一方で、残念なお知らせもありました。掲載誌である『まんがライフ』の休刊するそうです。またひとつ、長く続いていた雑誌がなくなってしまうのですね。寂しいです。めんつゆひとり飯をはじめ、連載作品の多くは、ほかの場所で続くそうなので、それだけはよかったです。『まんがライフ』関連でいえば、同じ竹書房から出版された『天津・向の この4コマがオモロイ!』という本のお手伝いをしたことがあります。

芸人の天津向さんは(・省略)、無類の4コマ漫画好きで、読んでいない4コマはないというくらい、4コマを愛している。そんな天津向さんが、おすすめの4コマを紹介している本です。

今はどうかわかりませんが、天津向さんは当時、4コマファンを集めた、4コマイベントもよく開催していました。そのときも阿佐ヶ谷ロフトでイベントをするというので、私も参加させてもらうことに。4コマ漫画のイベントにどれくらい人って来るものだろうかと思っていたら、イベントは満席でした。男性が8割くらいだったと思います。30〜40代くらいが多かった印象です。

ゲストには、

安西理晃さん(「お姉ちゃんが来た」)

野広実由さん(「うちの姉様」)

山東ユカさん(「スパロウズホテル)

の3名の漫画家さんと、相方の天津木村さんがいらっしゃいました。イベントでは4コマ作家の執筆裏話や、あるあるネタなど、ここでしか聞けない面白トークが満載でしたが、最も印象に残っているのが、リレー4コマです。天津向さんが1コマ目を描き、そのあとのコマを3人の先生方に埋めてもらって完成させるという企画。

1コマ目を天津木村さんが描いてしまうというトラブルがありましたが、そのあと順番に先生方がその場で漫画を描いて埋めていきます。そして、出来合ったが完成作品が、面白かったのですごく驚きました。即興で描いたのに、ちゃんと4コマになっている。内容はものすごくうろ覚えなのですが、たしか、

1 ガイコツがいる

2 あんぱんを見つける

3 

4 

あ、だめだ、全然思い出せない。でもガイコツが出てきたのはたしかです。さすがプロだな〜〜と思って感心したのでした。天津向さんは、今芸人をしながら、漫画原作もしているそうです。多彩な方です。今日もびっくりするくらいの暑さらしいので、めんつゆでしっかり塩分摂っていきたいと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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