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- 電車内でのマナーについて〜背もたれ倒す・倒さない問題〜
ここ最近、電車内でのマナー的なことがSNSを中心に話題のようです。
電車内でのマナーについてはいろいろあると思います。つい最近もこちらの記事で書いたばかりです。
『電車の端っこ席、仕切り越しのバッグ&ロングヘア攻撃』〜私はマジョリティ〜
電車内の仕切り問題ですね。
最近南北線に乗ったら、高い仕切りになっているのに気が付きました。ユーザーの声を受けて変わったのかな。南北線ありがとうね?
電車は公共の乗り物だし、毎日のように乗っていれば、いろんなトラブルがあると思います。
背中でプレッシャーをかけてくるサラリーマン風男性
私は満員電車に乗る機会はそんなにないのですが、つい最近、午前中の混んでいる電車に乗り、久々に遭遇しました。サラリーマンの陣取り合戦です。
混み合っている電車内で立っていたら、前方にいたサラリーマン風の男性が、何度も体を揺らして、プレッシャーをかけてくる。多分「もう少し下がれ」「カバンを当てるな」という合図だと思うのですが、いかんせんこちらもギュウギュウなので、動けません。
その男性が降りたと思うと、今度は別のサラリーマン風男性が素早くその場所に収まり、やはり同じようにプレッシャーをかけてきました。できるだけのびのびしたい気持ちはわかるんですけどね。動けないんです。
新幹線のシート倒す・倒さない問題
新幹線のシート倒す・倒さない問題も、たびたび話題になりますね。
いつだったか新幹線に乗って、何気なくシートを倒したら、全然倒れないことがありました。
あれ? と思い、ぐっと力を入れてもびくともしない。この座席おかしいな? と思いながら再び力を入れる。動かない。
すると、後ろの座席から、男性の咳払いをする声が聞こえてきました。私が踏ん張るたびに、その男性が咳払いをしていることに気づいたのです。
多分、座席を倒そうとしたときに、ホコリが舞っちゃったんだと思います。気づかず、その男性には悪いことしました。なので、ホコリが落ち着いたであろう10分後くらいに、サッとスピーディに背もたれを倒しました。問題なく倒れたし、咳払いも聞こえなかったのでホッとしました。
マナー向上や意識を変えることは、なかなかすぐには実現しませんが、自分のイライラする気持ちは変えられると思います。そこで、『むかつく人の真相』(ウエノミツアキ著)です。
何度紹介すれば気が済むんだというくらい、個人的に布教し続けています。
しかし、この本を読むと、出先で理不尽だなと思うことがあっても、「いや、もしかしたらあの人にも何か事情があったのかもしれない」と想像することができます。
第二章「シチュエーション別むかつく人の真相」では、電車で出会った人の真相を明かしてくれています。
たとえば「ヘッドホンから激しく音漏れしている若者の真相」は、「想像を絶する耳糞保持者」なのだそうです。それなら多少はね……? と和やかな気持ちになれます。
また、「駅のホームでいきなり吐く酔っぱらい」は「新進気鋭の前衛アーティスト」だそうです。ホームに残したサイケデリックな模様は、もはやアートだってことですね。
第四章「むかつく人の真相108連発」では、ちょうど私が出くわした陣取り合戦サラリーマン風男性に近い「満員電車で足を組む若者」の真相が明かされていました。いわく、「常に脚気を検査していないといられないほど心配性」だそう。
なるほど〜!
自分でできる脚気検査は、膝の下のくぼみを叩いて足が自然に跳ね上がるかどうかを見るアレですね。小学生のときよくやりました。
そもそも脚気とは、ビタミンB1が欠乏して起きる病気のことです。江戸時代に流行った病で、現代人にはほとんど見られません。
それでもいまだに、心配で電車の中でセルフ診断してしまう。それが足を組む人の真相だったんです。
ということは? 私にプレッシャーをかけていたサラリーマン風男性の真相ってひょっとして、ディフェンスに定評のある池上だったんじゃない……? だから、ずっと背中でプレッシャーをかけていたんじゃない……?
こんなところで『SLAM DUNK』の知識が役に立つんだから、漫画って本当にすごいですよね。
それで思い出したのですが、『山口くんはワルくない』の最新刊がそろそろ出るなと思って今調べたら、7月11日に発売だそうです。あと少しだ!
夏の楽しみがまた一つ増えました。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
私は傘を刀のように身体と十字を切る様に持つ、通称“武士”が許せません。見るたびにイライラします。でも今後は、本当にタイムスリップした説。もしくはパーソナルエリア厳守の人間説と思うようにしてみます。