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【ミライ★ライター倶楽部】<文章を書く=時間がかかる>の謎

2024.09.11

読書感想文を書いたことがない


友人と、夏休みの読書感想文の宿題の思い出について話していました。
聞けば、その友人は読書感想文を書いたことがないのだそうです。

宿題に出なかったわけではありません。
では、どういうことかというと、お母様に書いてもらっていたのです。
ゴーストライター方式です。

「方式です」とか、偉そうに書いてはダメですが、そういう子もわりと多いのかなぁと思います。

とはいえ、さすがに大人の書いたものは一発でわかりそうな気がします。
先生方はどうするのでしょうか。見て見ぬふりするしかないのかな。

<文章を書く=時間がかかる>は本当?


さて、このゴーストライターを頼んだ友人ですが、別に文章を書くことが苦手というわけではありませんでした。
ただ、読書感想文は時間がかかるため、面倒で嫌だったそうです。

たしかに、文章を書くことはそれなりに時間がかかります。
実際、私もそうでした。
新人の頃は、たった80字を書くのに、何時間もかかっていました。

とはいえ、これは時間がかかりすぎの、よくない例です。
文章を書くのに慣れていない人が、何時間もかけたところで、良い文章は完成しません。

文章を完成させようと思ったら、どんな形でもいいからまずは完成させることが重要です。
「◯分で書き切る」というふうに、制限時間を決めて一旦完成させます。
頑張って全部書ききります。
内容は後回しで大丈夫です。

どんなにひどくても、ひねり出した文章は、立派な下書きです。

その下書きをもとに、2回、3回と、書き直していけば、不思議なことに、結構良い文章ができあがります。

「書き直す分、やっぱり時間がかかるじゃないか!」
と思うかもしれません。

たしかにそうなんですけど、何時間も頭をひねりながら見えないゴールに向かって進むのと、「内容はめちゃくちゃだけど、とりあえず完成した文章がすでにある」のとでは、心持ちが全然違います。

そしてやはり、無理やり完成させた文章をさらにブラッシュアップしていくほうが、結果的に時短になると思います(※個人の感覚です)。

文章に興味のある人は早い段階で、この方法に気づくと思うのですが、
興味がない人は教えてもらわないとわかりません。

この差が、文章力の差に繋がるのかなと思います。
私は、もっと早く誰かに教えてもらいたかったです。

そんな、文章をできるだけ早く書き切る小ワザみたいなものも、中野区ミライ★ライター倶楽部ではお話したいと思っています。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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