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映画『グランメゾン・パリ』〜109シネマズプレミアム新宿ボナペティ②〜

2025.03.02

これの続きです↓

連続ドラマは全部観ました。映画の前段となるスペシャル版のほうは、チラ見しました。
なので、中途半端に頭に入った状態での鑑賞です!!

なお、109シネマズプレミアム新宿は、全席プレミアムシートです。
広々としてとても良い感じでした。

Screenshot

食材の調達に苦戦するグランメゾンパリ

今回の映画では、フランスに店を出した尾花たちが、ミシュラン三つ星を狙うストーリーです。

「グランメゾン東京」が日本で“三つ星”を獲得してから時が経ち—
尾花夏樹(木村拓哉)は早見倫子(鈴木京香)と、フランス料理の本場・パリで、新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン“三つ星”を獲得するために奮闘していた。


名だたる巨匠たちがしのぎを削る本場フランスで、フランス料理で“三つ星”を獲得することは、尾花にとっての悲願。だが異国の地のシェフにとっては、満足のいく食材を手に入れることにすら高い壁があり、“三つ星”に選ばれるなど夢のまた夢。「グランメゾン・パリ」は結果を出せない日々が続いていた。
そしてあるガラディナーでの失態が原因で、かつての師と「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、
店を辞めフランスから出ていく」という約束を交わしてしまう…


かつてカリスマシェフと称された尾花夏樹は、挫折や国境の壁を乗り越え、
仲間と共に世界最高峰の“三つ星”を手に入れることは出来るのか——!?

この映画では、2020年に、アジア人初となるフランスの三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフが、映画の料理監修を務めたんだそうです。

冒頭のガラディナーでは、食材を交換しに行ったりとか、最後に出すデザートが納得いかないとか、終始ドタバタ。大失敗してしまった尾花たち。フランスだと、一級の食材を調達するのがそもそも無理だとか。人脈とかコネとかをフル活用しないと、手に入らないみたいです。

そんなわけで、尾花と衝突した結果、唐突に店を辞めてしまう倫子さん。一旦退場です。
さらに腕は超一流だけど、素行に問題ありの韓国系カナダ人のパティシエ「リック・ユアン」が、めちゃくちゃ問題抱えてくる。

一体いくら借りたんだ、ユアン

ユアンは、デザート研究のために借金を抱え、フランス人の危ない借金取りに追いかけられています。人目のつかないところでボコボコにされるユアン。間一髪のところで尾花に助けられますが、一体いくら借りたら、こんなことになるのか……。

素直に尾花に助けを求めたらいいのに、プライドが邪魔して、突っぱねてしまいます。

追い打ちをかけるように、今度はオーナーから店の立ち退きを迫られてしまう尾花。
フランスに来て、結果をまったく残せていないところに、ガラディナーの失敗が重なり絶体絶命です。
そこで尾花は、次のミシュランで必ず三つ星を取るから待っててほしいと頼みます。
そのために、メニュー刷新だ!! というのが、今回の作品の主軸です。

店の状態が危ういことを知り、何人かのスタッフは去っていくけれど、代わりに戻ってきたのが倫子さん。あんな喧嘩別れして、クビ同然だったのに、「人事は京野さんの担当だから」と、彼の鶴の一声で戻ることが決まったようです。ちょっとした痴話喧嘩だったのかな。ゾロだったら許さないけどな。

しかし、問題はやはり食材の調達。現地の生産者は、日本人をまったく相手にしてくれません。
どうしたものかと考えていたところ、またしてもユアンが、借金取りにボコボコにされます

今度は店までやってきたので、相当悪質です。店も巻き込んでの大騒動の結果、尾花も暴れて警察へ。そういえば血の気が多い人でした。

チーズを全買い取りした男気に胸を打たれる

この大騒動で、さすがに反省したユアン。
尾花と和解し、「侘び飯」=まかないを作ることで、一件落着とする! みたいな感じで落ち着きます。
侘び飯をつくるべく、とびきり美味しいチーズを家に持ち帰るユアンでしたが、そこへまた借金取りが

まさかの、家中を荒らした挙げ句、ユアンを縛り上げ、火を放って逃げてしまいます。超犯罪です。
大ピンチのユアンでしたが、ここでも間一髪のところで尾花が登場。命からがら逃げ出しますが、隣にあったチーズ屋のチーズは、全滅してしまうのでした。チーズどころの話ではないが。

責任を取るため、駄目になったチーズをすべて買い取ることにした尾花。
チーズを買い取ってもらえるよう、東京のグランメゾンに連絡。そのゴタゴタのさなか「フランス料理の伝統を守るのも大切だけど、自国の文化も取り入れたメニューにしよう」と決めます。ここに至るまでには、もっといろいろありました。

すると、今まで頑なだったフランスの生産者たちは、人が変わったように、尾花に一流の食材を提供するようになります。どうやら事件を聞きつけ、チーズを全買い取りした尾花の男気に、胸を打たれたようです。ついでに自国の荒くれ者どもが悪いことをしたという、お詫びもかねて。

見事、一流の食材をゲットした尾花は、みんなの力を借りて、日本の文化や韓国の文化を融合させたフルコースを完成。

最後は、世界的なフードインフルエンサーのリンダのナレーションベースで、フルコースが紹介されます。そのフルコースは、リンダが史上最高だと絶賛するものでした。
ところで、世界的なフードインフルエンサーってなんなんだろう。リンダの設定を忘れてしまった…。

そしてめでたくグランメゾンパリは、ミシュラン三つ星を手にして、ハッピーエンドで幕を下ろすのでした。

次回作はもうないのかな、寂しい

個人的には、「一体いくら借りたんだユアン」という疑問が最後まで残りましたが、きっと積み重なったものがあったんだろう。
あとは、最後のフルコースでまた一悶着あるのかと思ったけど、普通にすべて終わって安心した。

連ドラから始まり、スペシャル、映画と来て、ここでフィナーレだと思わます。
恐らく、フランスで三つ星取る以上にないですよね。あとは後進を育てるとか……?
ちなみに、ドラマではちょっとあった、倫子さんを巡る尾花と京野の恋模様は、映画ではほぼありませんでした。

というわけで、109シネマズプレミアム新宿での映画鑑賞でした。
高いけど、ラウンジ利用できるのは良かったな。また来年、来たいです。


PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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