• HOME
  • Netflix『First Love 初恋』〜テレビ史上初、北極点に到達した男〜

Netflix『First Love 初恋』〜テレビ史上初、北極点に到達した男〜

2023.01.20

1話目かと思ったら2話目だった

※この記事は、ネタバレを含みます。

Netflix の『First Love 初恋』というドラマが「とても面白いから絶対観たほうがいい」と、友人から薦められました。ネットニュースなどでも話題になっていたので気にはなっていたのですが、ちょうど『被告人』という韓国ドラマを一生懸命観ていたので、なかなかスタートできずにいました。

しかし、ほかの友人からも追撃するかのように「初恋を観てほしい」と言われたので、そこまで言うならと、観始めたものの、10分くらい観てなんか変だな? と思いました。しばらくしてから気づいたのですが、誤って2話目から観ていました。向井理は誰なんだろう? と思ったところでした。痛恨のミスです。ちょっと失敗しましたが、気を取り直して1話目から再スタートしました。

すべての原因はキョンキョンなのでは…?と思ってしまう

『初恋』は、男女二人の初恋を約20年にわたって描いた壮大な恋愛物語です。
主演は満島ひかりと佐藤健。子供時代を八木莉可子と木戸大聖が演じます。事前に友人から「ベタっちゃベタだよ」と言われていたので、最初の3話くらいまでは「たしかにベタだな」と思っていましたが、ちょうどいいタイミングで「あれ?」という仕掛けが入ります。

具体的には、ヒロインの也英が記憶喪失になっており、初恋相手である晴道のことを忘れているのです。ヒロインの記憶喪失というと恋愛ドラマでは定番の設定で、韓国ドラマによくある設定だそうですが(と言いつつ、そのケースの韓国ドラマを観たことないのですが)、『初恋』では、まさかそうくるとは思ってなかったのでいい感じに虚をつかれました。

なぜ也英が記憶喪失になって二人が別々の道を歩くようになったのか、最終的に二人は結ばれるのか? というのがこの物語のミソであります。たしかにベタっちゃベタなストーリーですが、ベタなだけあって普通に泣きました。

特に、晴道が也英の妊娠・結婚を知らされてキョンキョンに追い返されるシーン、也英が子供を手放すシーン、ラストで二人が同じ飛行機で働いているシーンは、ハンカチが手放せません。全部観終わってから、友人とフィードバックしたのですが、共通の感想だったのは「也英があまりに可哀想だ」ということです。


事故で記憶失ったり、そのせいで留学逃したり、恋人がいることを知らされずにいたり、向井理と不運な結婚生活を送ることになったりと、まさに踏んだり蹴ったり。こうした原因はやっぱり、也英の母であるキョンキョンですよね。「也英に苦労をさせたくないから」という理由で、事故後の也英に晴道の存在を隠します。手紙も渡さないばかりか、やっとの思いでカムバックした晴道を追い返すという、鬼の所業を繰り出すのです。

そのうえで也英に対して「私たち男運ないよね」的な発言をするので、たまげました。男運ないのはお前だけだろと言いたくなるけど、キョンキョンの運の無さに也英も引っ張られてしまったのかもしれません。

テレビ史上初、北極点に到達した“ヤング佐藤健”という逸材

最後はハッピーエンドで基本的にみんな幸せになって終わります。向井理でさえ。なので一応後味良しではあるのですが、ひとりだけ冴えない人がいます。夏帆です。

晴道の婚約者として登場するのですが、最初から最後まで冴えません。晴道は夜に知らない女(也英)と二人でいるし、全然結婚式に積極的じゃないし、普通ならこのあたりで爆切れしそうなものですが、夏帆はそういうことをしません。それをやったら晴道がすぐいなくなってしまうことを知っているからだと思います。結局、也英のことを断ち切れない晴道から別れを告げられるのですが、それが妙にあっさりしています。あまりに物分りがよすぎませんか。


実際だったら両家の親を集めて話し合って、婚約破棄の慰謝料やら、結婚式のキャンセル料請求やら、招待客への説明など、やることや話し合うことは山程あると思うのですが、そのへんは本筋に関係ないので触れられていません。でもきっと、晴道は海外に逃避行する前に、このへんのことを全部やり遂げたんだと信じたいです。

あと個人的に印象的で好きだったのは、也英がCAの格好をして空港を練り歩くシーンです。最初は「何してるんだ?」と思いましたが、こうでありたかったなという也英の悲痛な思いが現れているいいシーンだと思います。

もちろん宇多田ヒカルの曲もよかったし、20年の間に起こる時事的な出来事のあれこれもを観るのも面白いのですが、オススメしてきた友人たちが口を揃えて言うのが「ヤング健が可愛い」ということです。

ヤング健こと木戸大聖さんは、私全然知らなかったのですが、NHKの『おとうさんといっしょ』に出演されていたそうですね。Wikipediaによると、2022年に『日立 世界・ふしぎ発見!』の企画で、テレビ史上初めてとなる北極点へ到達したことがあるそうです。イッテQとかで行ってそうなのに、意外にも行ってなかったんですね。ドラマ作品よりもそっちのほうが気になりました。

無事に『初恋』をコンプリートしたので、やっと『被告人』に戻れます。こっちはあと18話あります。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

コメントを残す

入力エリアすべてが必須項目です。内容をご確認の上、送信してください。

コメント必須


上の計算式の答えを入力してください

名前必須

同じカテゴリーの記事を見る