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- 『女子高生除霊師アカネ!』〜汚い瞳ちゃん〜
先日、『J⇔M ジェイエム』について書きましたが、大武先生の作品からもうひとつ、『女子高生除霊師アカネ!』を取り上げたいと思います。
グランドジャンプの宣伝ページだけでももう面白い。
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/akane.html
あらすじはこちら。
東雲茜(シノノメアカネ)はちょっぴり金に汚いものの、どこにでもいる普通の女子校生。のはずが、愛人と蒸発した父親に預金を持ち逃げされたことをきっかけに、生活費を稼ぐため父親の跡を継ぎ、除霊師として活動することに!父親直伝の怪しいテクで今日も霊を祓いまくる…!?『ヒナまつり』の大武政夫最新作、見えない霊の除霊コメディ開幕!
父親に置き去りにされた女子高生……と、字面だけ見るとかなり切ないですが、アカネはそんなヤワではありません。むしろめちゃくちゃタフ。
数十万円ぽっちを置いて愛人と疾走した父親を恨みつつも、すぐに頭を切り替えて己の生活設計を考えます。そこで出た答えが、父親がやっていた除霊師として働くというもの。
もちろんアカネに霊なんて見えませんが、話術と工夫と運で乗り越えていきます。
やってることはほぼ詐欺なのですが(決して詐欺とは認めない)、女子高生のハッピーな感じで上手く誤魔化しています。
最初はアカネ一人でやっていた除霊も、やがて仲良しメンバーも協力しれくれるようになり、みんなで霊を祓います。厳密には祓うフリ。
亡くなったお母さんの霊を呼び出す回は笑いました。プロジェクターやドライアイスで演出したら本当にあんなことになるのかな。
『J⇔M ジェイエム』の記事で「『ヒナまつり』の瞳ちゃんをもう一回見たい」と書きましたが、『女子高生除霊師アカネ!』の主人公アカネちゃんは、大武先生いわく「汚い瞳ちゃん」らしいので、思いがけず再会できた形です。嬉しいです。
2巻は発売日未定ですが、今から楽しみです。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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