- HOME
- 『熔ける』〜300万スッちゃった☆〜
あの頃はASKAがHOTだったのか
ここ最近のHOTなテーマのひとつに「ギャンブル依存症」がありました。
私はギャンブルをやらないので、その深刻さを実感したことはないのですが、過去にギャンブル依存症についての記事を書いたので、シェアしたいと思います。
清原「二度と手を出さないとは言えない」…薬物依存症は本当に「治る」のか?完治はない?
2017年の記事です。ちょうどASKAや清原が話題になっていた頃のようです。なぜ自分がこの企画を出したのかは覚えていませんが、このときもやはり「依存症」がHOTなキーワードだったんだと思います。
記事にもありますが、薬物依存症もギャンブル依存症も、精神的な欠乏が原因であることが往々にしてあるそうで、まずは精神的な依存から脱却することが大事なんだそうです。
取材に対応してくださったのは一般財団法人ワンネスグループという機関で、薬物やギャンブル、アルコールなど、各種依存症に対する回復とその後の成長を支援しています。
お話を聞かせてくださった共同代表の三宅さんも、かつてギャンブル依存症だったそうで、依存症の苦しみについて、とてもわかりやすく解説してくださいました。
熱意を持って話してくださった方のお話しは、ずっと心に残ります。
アッパークラスのクレイジーな遊び方
ギャンブル依存症でもう一人密かに話題になっていたのが、大王製紙前会長の井川意高さんです。100億円以上をギャンブルに熔かした伝説の男です。そのお金も大王製紙の子会社から個人的に借り入れたお金で、その後、特別背任容疑とやらで逮捕されています。
その経緯を書いたのが『熔ける』
タイトルがもうやばい。
結構前に一度読んだのですが、今回改めて読み返してみました。
本を読んでまず思うのは、アッパーな階層の人の、イカれた金の使い方です。
「カジノで種銭の300万円をスってしまったが、まぁしゃーないな」みたいなメンタル。
「追加で借りた500万もスッちゃったけど、まぁしゃーない」とか。
金額も桁外れですが、さらに種銭を借りるために、新品のロレックスを10個買って(3000万円分)、それを質屋に持っていってお金を借りるという、れ、錬金術? 的なことを繰り広げます。
しかもそのときは、たまたま大勝ちしたものだから、「ロレックスは別にいらねーや」と買い戻すつもりがなかったというから驚きです(さすがにもったいないと指摘され、買い戻したそうだが)。
ほかにも、海外のカジノに出向くVIPは、往復の飛行機代を工面してもらえるとか、空港着いた途端車が迎えに来るとか、ホテルの入口もフロアも一般客とは違うとか、とにかく異次元。
知らない世界を覗き見ることができる一冊です。
もちろん、100億円以上借りることになった経緯も面白いけど。
アッパーな世界のクレイジーな遊び方に興味がある人はぜひ読んで見てください。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
コメントを残す