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ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』~高速鉄道と新幹線は違う~

2022.09.01

長年人気のミュージカルシリーズ

ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』~誰が為にのぞみは走る~観賞してきました。『青春鉄道(あおはるてつどう)』という漫画が原作だそうです。作者も青春(あおはる)さん。もともとは同人誌を描くアマチュア作家だったそうですが、この作品をきっかけにプロの漫画家へと転身されたそうです。(wiki調べ)原作漫画も舞台もまったく知らなかったのですが、2009年から連載しており、ミュージカルも初演は2015年と、長期に渡る人気作でした。

さらに、今回の公演は、『青春-AOHARU-鉄道』 〜すべての路は所沢へ通ず〜以来のスピンオフ作品だとか。

場所は東京・品川プリンスホテル ステラボール。はじめて行く劇場だったので、一瞬迷いました。入り口は思っているより先にあります。ポスタービジュアルなど探したのですが、目につくところにはありませんでした。どこかにあったのでしょうか? 

平日夜公演だというのに、ほぼ満席でした。最大収容人数が876席なので、それに近い人数が入っていたということだと思います。女性客8割、男性客2割くらいの比率に見えました。最前列のほうには、役者の名前が記されたライト的なものを持った女性もいたので、役者目当てで来る方が多いようです。

脚本・演出・作詞は川尻恵太さん。エレ片の構成作家をされている方です。過去エレ片ライブを観に行って、本当笑わせてもらったので、思いがけず川尻さん演出の舞台を観ることができて嬉しかったです。

前説は、東海道新幹線役の永山たかしさん。鉄道路線を擬人化したキャラクターが登場します。

幕が開くと、東海道本線、山形新幹線、函館本線、東北新幹線など、数多くの路線が登場します。恥ずかしながら、私は鉄道に詳しくないので、そもそも「高速鉄道」と「新幹線」は違うものなのか? というところから疑問でした。

なんと違うみたいです。
https://trafficnews.jp/post/105165
詳しくはこのサイトをご参照ください。

ストーリーというストーリーはなく、小ネタが次々繰り出される感じでした。漫画原作の舞台らしく、めちゃくちゃ早口。東海道本線役の鯨井康介さんは、エネルギーがすごかったです。舞台上を所狭しと駆け回る姿が印象的でした。上越新幹線役の田中涼星さんは、上裸にジャケットで、お腹がずっと見えている状態だったので、寒そうだなと思いました。長野新幹線役は升谷天くんでした。かわいい。12歳とか13歳とかで、あんなに堂々と歌を歌えるなんて素晴らしい。すきあらば共演のお兄さんたちがかまってあげていて、微笑ましかったです。

もちろんミュージカルなので、合間合間に歌とダンスが入ります。当たり前っちゃ当たり前なのですが、出演者の方々、みんな歌がうまかった。想像以上にうまかったです。特に東海道新幹線役の永山たかしさんは、声がとてもよくて、もっと歌聴きたかったです。

鉄道に詳しければ倍おもしろい

それぞれの個性に合わせたナンバーも面白く、一番好きだと思ったのは、多分…北海道新幹線役の輝馬さんが歌う…スターなんとか…です。残念ながらタイトルも歌詞も何もかも失念してしまったのですが、爽やかなリズムと歌詞がよかったです。多分、北海道新幹線だったような……違ったらすみません。

初見でNO知識でも、歌とダンス、あとわけのわからないノリで十分楽しめましたが、鉄道に詳しかったり、原作をちゃんと読み込んでいると倍楽しかったんだろうなと思います。コアな鉄道ネタがこれでもかと繰り出されるので、メモしておきたかったくらいです。


覚えているのは、この秋何かしらの鉄道がスタートするという、ホットなニュース。もっと予習しておけばよかった。ミュージカルにそれほど興味のない、鉄オタとかが見たら、どんな感想言うのか気になります。とはいえ、2.5次元ミュージカルを観るのは、たしか2015年のライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」が最後だったと思うので、久々に観賞することができて良かったです。ちなみに、すでに来年6月7月の公演が決まっているそうです。漫画を読んで復習しておきたいと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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