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- 『呪怨 THE LIVE』〜前編:たどり着けない呪い〜
夏といえばホラーだよね!
夏らしい演劇が観たい。
と、参謀・高木さんに相談したところ、「こんなのがある」と見つけてくれました。
『呪怨 THE LIVE』
映像作品『呪怨』の舞台版です。
『呪怨』といえば、日本のホラー作品の中でも屈指の名作ですね。第一作目のビデオが発売されたのが2000年。23年目にして初の舞台化です。
しかも、脚本を担当したのが穂科エミさん。夏に放送される『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)でも毎回脚本を担当されているホラー作品が得意な作家さんです。
じつは穂科さんとは、数年前まったく別の仕事でご一緒したことがあります。これもきっと何かのご縁、お導きだ。
というわけで、高木さんとともに行ってきました。こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロへ。
6番出口はどこなのぉ?
この日は、気温35度の猛暑。外に立っているだけで汗が吹き出てきます。
こんな日に外をウロウロ歩くのは嫌だ。絶対に迷わず辿り着こう。そう思っていたのですが、案の定、例のごとく、いつものように、迷子になってしまいました。
高木さんとは、14時半に大江戸線から出てすぐの6番出口で待ち合わせていたのですが、私は誤って丸ノ内線に乗ってしまったのです。地図を見てもどこにも6番出口はない。吹き出す汗。スマホには高木さんからのメッセージ。
新宿駅、特に地下通路は、迷路なんですよね。私は長年新宿駅を利用していますが、いまだにこんなレベルで迷います。
こうなったらもう駅員さんに聞くしかない。
「丸ノ内線から6番出口には行けないんですよ」
「2か、4番出口を目指してください」
私は混乱しました。どうして? 6番出口から出たいだけなのに、どうして2番出口か4番出口を探さないといけないの?
駅員さんに言われた通りの道を進みますが、歩いても歩いても、2番出口も4番出口も見つからない。
地下通路とはいえ、暑いことに変わりはありません。さらに遅刻の焦りもあって汗が止まらない。
「一回、地上に出てみよう」
このまま地下を歩いていてもたどり着ける気がしない。地上に出た私は京王デパートの入り口で、状況を整理することにしました。
「だめだ。わからない」
わかりませんでした。
「6番出口を探すのは止めだ。現地に行こう」
迷子あるあるだと思うのですが、集合場所を目指すあまり、視野が15度くらいになることがあります。そうなるといよいよ遭難するので、ここでの正解は「現地を目指す」です。
炎天下のなか歩くこと約5分。あんなに迷ってたのに意外と近かった。ついにスペース・ゼロを発見しました。
高木さん、ごめんなさい。でも合流できてよかった。
怖い…ですよね。絶対に迷わないって決めてたのに。どうして…?
どうでもいいことで長くなってしまったので、肝心の舞台本編に関しては後半に続きます。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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