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- 舞台《新宿羅生門》〜原作未発売の2.5次元〜
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演していた舞台《新宿羅生門》を観てきました。
昨年、舞台のお仕事でご一緒したRaminさんが演出助手として関わっているお芝居です。お仕事が終わってもこうして繋がり続けることができて嬉しいです\(^o^)/
2.5次元の舞台ということで、少しだけ予習しておくかと思ったら、なんとこちらの作品原作がまだ発売されておりません!
Nintendo Switchのゲームとして、今後リリース予定だそうです。
ステージナタリーさんの記事に詳しくありました↓
転生伝奇アドベンチャー「新宿羅生門」ゲームリリースに先駆け舞台化、出演に中島健ら
現代に転生した幕末志士たちが、新宿を舞台に戦うという物語です。
(あらすじ)
現代の新宿を舞台に繰り広げられる幕末転生奇譚 副都心・新宿 。
幕末に無念の死を遂げた武士の子孫たちが次々と先祖の記憶に目覚めはじめる。
血伝継承 ・・・・・・ それは人の血に宿る「前世の記憶ドグラマグラ」 。
「覚醒者」は時に手を組み、時に斬り合い、狼藉を働く者も現れた。
これにより新宿の治安は悪化。人々は恐怖に怯えていた 。
主人公・沖田洸(おきたあきら)はある晩、土御門と名乗る陰陽師に出会い 前世の意識に目覚める。やがて江戸市中見廻職「新徴組」隊士「沖田林太郎」の魂を継ぎ 覚醒者の怨念を鎮めるため 「新徴組抜刀隊」の一員として戦いに身を投じていく 。
幕末から百五十年。戊辰の戦いは今なお続く―─―
幕末志士たちなので、新選組の話かな?? と思いきや、新徴組も混ざっているのがこの作品のポイント。
新徴組とは江戸幕府の警備組織で、いろいろトラブルがあった結果、新選組と分裂します(Wikipedia調べ)。私は今回はじめて新徴組という名前を知りました。新選組のほうが有名ですよね。
ということで、主人公は新徴組メンバー、沖田林太郎の生まれ変わり。
そのほか、勝小吉(勝海舟の父)、中沢琴(新徴組女剣士)といった、メジャーではない(主観です)人たちが、メインキャラクターとして描かれています。
ちなみに沖田林太郎って沖田総司の血縁者かな?? と思ってたら、義理のお兄さんらしいです。へぇ!
もちろん、沖田総司や土方歳三、坂本龍馬といったメジャー選手たちも登場します。
ゲームらしく、みんな超個性派で面白かったです。
ただ原作がまだ出ていないということで、皆さん、キャラクターの造形は手探りだったとか。順番が逆転するとそんなことが起こります。
さて、この世界の新宿では、刀を持ってOKなので、町中でバチバチに斬り合います。
幕末志士の魂が目覚めているので、血が騒ぐのでしょう。とにかくみんな斬り合う。殺陣のシーンは迫力満点で見ごたえがありました。
あらすじにもありましたが、覚醒者たちは一枚岩ではありません。新徴組、戒援隊(海援隊)、薩長エージェンシー、神誠プロダクションなど複数に分裂しています。
みんなそれぞれ面白いのですが、私のお気に入りは、神誠プロダクションです。
土方歳三、沖田総司、芹沢鴨が所属する芸能プロダクションで、3人でロックバンドを組んでいます。劇中のライブシーンがすごく楽しかったです。歌とダンスが独特で中毒性がありました。クセになるあの歌。もう一回聴きたい。
ゲームなのでここで完結ではなく、まだまだ続くよという感じで終わりました。カーテンコールのあとは、マルチエピローグが続きます。日によって変わるのですが、私は戒援隊編でした。
シリアスな場面もあれば、笑いのシーンもふんだんにあり、勢いを感じる舞台でとても面白かったです。
この時期は締切が重なり、疲れ切っていたのですが、エネルギーをもらえたなと思います!!
Raminさん、お知らせありがとうございました!
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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