• HOME
  • 劇団四季『WICKED』前編〜エメラルドシティへ〜

劇団四季『WICKED』前編〜エメラルドシティへ〜

2023.11.06

半年ってあっという間だな

半年くらい前に取ったWICKEDのチケット。ようやくその日を迎えました。
まだまだ先だな〜と思っていたのに、気づけばあっという間だった。今年もあと2ヶ月を切ってる。

しつこいですが、前日の首ゴキ事件の際には「WICKEDも行けないかもしれない」と本気で思いました。何もなくてよかった。

場所は、四季劇場[秋]です。
同行してくれたのは、毎度おなじみHARUKAさん。

私は劇団四季のWICKEDを観るのは初めてです。
その昔、より先生が主催する劇団「Project R」版のWICKEDは観たことがあります。

※詳しくは『より先生の楽しいミュージカルライフ!』

ストーリーもナンバーも知っているけれど、いかんせん昔のことなので記憶は定かではない。なので、久々に観劇できることにワクワクしていました。

CMが毎日のように流れていた2007年

少し話はそれますが、WICKEDの日本初演は2007年。ちょうど私が大学生くらいのときで、それはそれは盛り上がっていたのを覚えています。CMで何度も流れる『DEFYING GRAVITY』。2016年に千秋楽を迎えたそうなので、9年くらいやってたんですね。今回は劇団四季の劇団創立70周年を記念した期間限定公演だそうです。

劇場について思ったのですが、緑のグッズめちゃくちゃ可愛い! 私は抹茶やピスタチオなど緑色の食べ物に目がないのですが、緑色のグッズもとても惹かれます。

周囲を見渡すと、緑色のカラーを取り入れたファッションをしている方もとても多かったです。着てくればよかった。

今回我々はこちらの席に座りました。

一番うしろ! ですが、事前にマニア筋の情報で、「フライング演出があるから、2階席の奥も意外とおすすめ」と言われていたので動じません。

いまさら言うまでもありませんが、WICKEDは、『オズの魔法使い』のアナザーストーリーです。アナザーストーリーの解釈で合っているのかわかりませんが、まぁそんな感じです。

西の悪い魔女・エルファバと、南の良い魔女・グリンダは、じつは大学の同期生で……から始まります。

幕が上がる直前、HARUKAさんから、「劇団四季の作品の中で何が一番好き?」と聞かれ、私は「WICKED」と答えました。まだ観ていませんが、そんな予感がしたのです。

なぜならもう、舞台セットから良い。ドラゴンが良い。なんか光ってるのもいいし。期待が高まります。

ポピュラーはいいよな〜ポピュラーはいいよ〜

そして始まる第一幕。

物語は、オズの魔法使いのラストシーンから始まります。西の悪い魔女は水をかけられて死にました。オズの国はもう安心ということを国民に語りかける南の良い魔女・グリンダ。

そんななか、国民の一人から「南の良い魔女は、昔、西の悪い魔女と友達だったんですよね」と尋ねられます。こいつはなんでそんなこと知ってるんだ。と思いつつ、過去を話し始めるグリンダ。

ようするに、WICKEDは回想の話ということです。

シズ大学で出会ったエルファバとグリンダ。正反対の二人は、ひょんなことからルームメイトになります。でも、人気者のグリンダと、嫌われ者のエルファバはまったく反りが合わず、衝突してばかり。

しかし、なんやかんやあって、意気投合するのですが、そこで歌うのが「ポピュラー」です。
学生時代、カラオケでミュージカルオタクのS子が歌ってくれたのを聴いて、いい曲だな〜と思い、それ以来大好きなナンバー。

飛び跳ねるグリンダが可愛かった。歌い方もSO cuteでした。

エメラルドシティに旅行いきたい

そして、オズの大魔王に会うため、エメラルドシティへ向かうエルファバとグリンダ。

エメラルド色だらけの街なのに、さらに緑色のサングラスをする二人。なんでだろう? って前から思ってました。可愛い。なんでだろう?(^^)

HARUKAさんは、このエメラルドシティが大層気に入ったようで、「行ってみたい」と言ってました。たしかに行ってみたい! 

しかし、エメラルドシティで会ったオズの大魔王は、聞いていたような素晴らしい人物ではありませんでした。それどころか、エルファバの魔法の力を利用しようと画策していたのです。なんてやつだ。

オズの大魔王からの協力要請を拒んだエルファバは、報復として「悪い魔女」として国中のお尋ね者にされてしまいます。一緒に逃げようとグリンダを説得しますが、グリンダは断ります。悪い人にはなれないと思ったグリンダ。切ない。

そして兵士たちに追い詰められたエルファバが、空高く舞い上がり歌うのが『DEFYING GRAVITY』
あまりの迫力に思わず涙が出ました。本当にすごいパワーだった。

エルファバにずっと目がいってしまうので気が付きにくいですが、グリンダはこのシーンで微笑みながらエルファバを見つめているんですね(You Tube調べ)。さすがに遠すぎて見えなかった。

大迫力の中、第一幕は終わります。
隣を見ると、HARUKAさんも感動に打ち震えていました。

アナ雪では泣いた私を見て、「なんで泣いてるんだ?」と非情な言葉を投げかけた彼女も、『DEFYING GRAVITY』の前にひれ伏すしかなかったようです。

「感動した」
「すごくよかった」
「観てないくせに、一番良いって言ってた理由がわかる気がする」

そうとまで言ってました。誘って良かったな。
第二幕は後編に続きます。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

コメントを残す

入力エリアすべてが必須項目です。内容をご確認の上、送信してください。

コメント必須


上の計算式の答えを入力してください

名前必須

同じカテゴリーの記事を見る