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- 方南町のお化け屋敷『畏怖 咽び家』に挑戦④〜紛失〜
方南町のお化け屋敷『畏怖 咽び家』に挑戦①〜集結〜
方南町のお化け屋敷『畏怖 咽び家』に挑戦②〜出発〜
方南町のお化け屋敷『畏怖 咽び家』に挑戦③〜発見〜
〜前回までのあらすじ〜
主力であるリーダーが調理場に連れて行かれてしまった。
謎解きをする人がいなくなってピンチ! と思いきや、さらなる大ピンチに見舞われる……。
置いてきちゃった
調理場へ連れて行かれた私とリーダー。しかし、サイトにも書いてあるように、「仲間に救出してもらえる可能性があるかもしれません」ということで、なんとか脱出に成功。これでゲームにリトライできます。
ヤツから離れた場所で、メンバーが集まり会議です。
まだ全然謎は解けていません。制限時間もあるのですが、私は時計がどこにあるのかわからなかったので残り時間は常に不明でした。
リーダーは私たちに言いました。
「調理場に連れて行かれる直前、誰かにアイテムを渡したんだけど、誰?」
それは私でした。
リーダーがアイテムらしきものを渡してくれたのは気づいたのですが、いかんせん自分が隠れることに精一杯だったので、うっかりその場に置いてきてしまったのです。
「多分、さっきの場所にあります」
痛恨のミスです。
何もせずヤツに捕まったばかりか、アイテムを忘れてチームの足を引っ張ってしまった。情けない。
でも誰も私を責めたりはしません。さすが選ばれしメンバーたち。
そればかりかリーダーは率先して、「アイテムを取りに行こう」と再び危険な場所へ向かおうとするのです。本当に勇気がある。
みんな、何してたの?
ところで、この間、ほかのメンバーたちが何をしていたかというと、わからないのです。
それがこのゲームの面白いところでもあります。みんな別の動きをするので、それぞれのドラマが描かれているわけです。
多分、この瞬間、私とリーダーのほかは、みんな安全なところに隠れていたり、アイテムを見つけようと頑張ったりしてたのだと思うのですが、果たしてどうだったのでしょうか。
ちなみにTAKAGIは常に「隠れる場所を見つけてから移動するようにしていた」と言っていました。さすがゲーム脳TAKAGI。これはゲームをクリアするためのTipsでもあると思います。
そして彼女は終盤まで結構な頻度で姿を消していたのですが、大事なところではなぜかいる。神出鬼没でした。
さらに、どこにいたのかはわからないのに、なぜかみんなの動きを把握していたTAKAGI。これもゲーム脳のなせる技、なのか?
体が勝手に……
さて、アイテムを取りに、再びヤツの近くへと向かった私とリーダー(ほかのメンバーはなぜかいない)。
暗闇の中、必死にアイテムを探していたそのとき。またヤツは来たのです。
近くにある隠れ場所は、一つしかない。
「いけない」と思いながらも、気づけば私はそこに入っていました。
「あ〜だめだ。隠れるところないや……」
というリーダーの言葉を無視しました。
ヤツに捕まり調理場へと連れて行かれるリーダー。
ごめんなさい。心の中で謝りました。
そして私はこの直後、連れて行かれるリーダーを置き去りに真っ先に安全な場所に逃げるのですが、不思議なことにそのときの行動がよく思い出せません。
ものすごい緊張と不安の中にいたので、記憶が曖昧なんだと思います。
ゲーム開始当初は、「絶対に一人で隠れるとか無理!!!!」と思っていたのに、極限状態になると、「一人でもいいから隠れて助かりたい」という気持ちのほうが大きくなります。
そのうち誰かがリーダーを助けてくれたようで、再びメンバー全員集まり、作戦会議をするのでした(みんな本当にどこにいたの?)。多分残り10分切ってる。
つづく。
次回「ダメだ!やっぱり丸見えだ!」です。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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