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- 『いつかティファニーで朝食を』〜時差で沁みてくるやつ〜
「ん~! サックサク!」に違和感
最初に読んだのは、多分、3年か4年くらい前で、当時私は28歳とかだったと思います。はじめて読んだ感想は、「セリフが食レポみたいで違和感」でした。
朝ごはんを食べることが物語の核なので、その美味しさを伝えるためにも食レポ風になっちゃうのは仕方ないのですが、
朝ごはんを食べるたびに、登場人物たちが「このパン、ふわっふわ!」とか「ん~! サックサク!」とか言っているのを見て、ちょっと過剰では…? とか思っていた。
そんな感じで食レポセリフはそんなに好きではなかったのですが、登場人物が自分と同じ世代の女性ということで、続きが出れば追って読んでいた。
働きすぎて疲れるとか、フったフラれたとか、不倫とか結婚とか、アラサーならではの葛藤とかトラブルがシンプルに描かれていて、派手ではないけど、先が気になって読んでしまう作品だった。
ただ、単行本が出るスピードがあんまり早くないから、「いつの間に新刊出たのか~」とか思って、気づいたときに読むレベルだった。
で、昨日LINEまんがで、一巻が無料配信されていたので、「久々に読んでみるか」と思って読んだ。あれ? って思った。
キンドルには既刊すべて入っているので、改めて読み返しました。
めっちゃ心にしみるじゃん?
私もこんな朝を過ごしたいと思う、素晴らしいストーリーでした。
仕事や生活で疲れることはあるけど、美味しい朝ごはん食べて、リセットしようよ! そういうメッセージがこの作品に込められていたのですね。
3年とか4年前の私にはわかりませんでした。
調べてみるとどうやら、最終巻が昨日発売されたみたいですね。
LINE漫画で無料配信されてたのは、PRのためだったのか。私みたいな人間に本当ありがたい、LINE漫画とかすべてのマンガアプリのPR。最高。
でも、最終巻の内容にミスがあったようで、修正が入ったものは10月末に改めて発売されるみたいですね。
ミスが発覚したときの編集部内の空気を想像すると、ちょっと震えます。
修正版が発売された際には、必ず読みたいと思います。
主人公たちがどんな選択をして、どんな成長を遂げたか、しっかり見届けます。
楽しみ!
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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