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【Wicked】グリンダは、南の魔女と北の魔女、どっちか問題

2025.04.03

映画『ウィキッド ふたりの魔女』の評判がいいです。

私まだ観ていないのですが、身近な方々から良い評価をたくさん聞くので、今から楽しみです。
悪い評価は「2部作だって知らなかった」くらいでした。

さて、映画が大ヒットしたおかげで、私が昔書いた劇団四季の『Wicked』の記事が、ここ最近たくさん読まれているようです。

前後編あります。

グーグルアナリティクスの見方がちょっとわからないので怪しいですが、劇団四季『WICKED』後編〜ボックが可哀想すぎる〜のほうが、多く読まれている感じです。

やはり、みんなボックが可哀想と思って、検索するのかな。
久々に読み返しても、やっぱり可哀想だなと思うので……。

北の魔女なのか、南の魔女なのか問題

そして、この記事を書いてから、ちょいちょい言われるのが、「グリンダは北の魔女か南の魔女か、どっち?」ということです。

記事を書いた時点で、私は「グリンダは南の魔女」という認識だったのですが、

つい最近、「グリンダは北の善い魔女ですよ」というコメントをいただき、

「あれ? そうか、グリンダは北の善い魔女だったか。修正しなきゃな」

と思ったものの、一応、ミュージカルフレンドに確認することにしました。

すると、

「なんかウィキッドの場合は北でもあり南でもあるらしいよ」

What? (*゚Д゚)

「劇中、グリンダがドロシーを黄色いレンガ道に導く時とか靴をあげるとことか、あれは本来北の魔女の役割だし」

え、つまりどっち?????!!!

答えはすでに出ていた

結論からいうと、原作『オズの魔法使い』と、ミュージカル『ザ・ウィズ』、ミュージカル『Wicked』で、微妙に違うのだそうです。

そしてミュージカル『Wicked』に関して言えば、ミュージカルフレンドの言う通り、「北もであり、南でもある」が、一番答えに近いのかなと思います。

なぜなら、劇団四季の公式ホームページの登場人物紹介で、明記されていないから!!!

エルファバは、『後の「西の悪い魔女」』と書かれているのに対し、グリンダは『後の「善い魔女」』となっています。どちらでもあるってことなのでしょう。

ちなみに、ミュージカル『ザ・ウィズ』では、北の善い魔女はアダパールという名前で登場すると、より先生が言ってました。
そして南の善い魔女がグリンダです。

最初にどのバージョンの『オズの魔法使い』に触れたかで、認識が変わってくるように思います。

映画版『Wicked』はどうなっているのかなと思って確認したところ、↓こうなってました。

どっちも明記されてない。

あれ、映画版ではエルファバも西の魔女というわけじゃないのかな?

私はまだ観てないのでわかりませんが、聞いたところによると映画版は「ミュージカルのわかりにくい部分を、丁寧に解説していた」そうなので、実際に映画館に行けばわかるのだろう。

というわけで、ここではグリンダは「北でもあり、南でもある」という結論に落ち着きました。

が、「いや、ちょっと待って、間違ってるよ」という方がいれば、ぜひ教えてください。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

COMMENTS

  1. 薔薇姫 より:

    初めまして。
    こんにちは!

    フランク・バウムの原作では明確に
    『南の善い魔女、グリンダ』
    となっていますね。

    私の家にあるのは世界文化社の
    『世界の名作』シリーズなのですが、この中の『オズの魔法使い』では『南の魔女・グリンダ』と明記されています。
    ちなみに、北と東と西の魔女には特段名前は明記されていません。

    ご参考までに。
    失礼致しました。

    • 未来中村 より:

      薔薇姫さん、コメントありがとうございます!
      大変参考になりました。原作がいうなら、南がグリンダで決定ですね!
      しかし、であれば明記しない理由や、そのほかの作品でのブレがちょっと気になりますね。
      引き続き調査していきたいと思います。改めてありがとうございます✨️

  2. 月うさぎ より:

    初めまして。こんにちは。
    薔薇姫さんのコメントにある通りグリンダは南の魔女で間違いないです。
    先日1939年の映画『オズの魔法使い』を観たので、その時に疑問に思ったのがこの点でした。 

    私のイメージではドロシーに最初に出会うのは白髪のおばあさん魔女の北の魔女だったからです。
    ところが映画では登場時の自己紹介で北の魔女のグリンダです、なんて言っちゃってるんですね。
    本来は東の魔女の銀の靴をドロシーに与え、エメラルドシティに行くように促すのが北の魔女、物語の最後にドロシーを家に返す方法を伝授するのが南の魔女グリンダなのですが、
    映画ではグリンダがこの両方の役割をしているという訳です。
    結果魔女は3人しか出てきません(おまけに東の魔女は圧死しているので足だけの登場です)
    この物語は意外と魔女の登場場面は少ないのです。仲間との珍道中とオズとの交渉が本筋なので。
    きっと魔女グリンダをもっと全面に出したかったのでしょう。

    小説『Wicked』は小説版『オズの魔法使い』の外伝ではなく、2次創作と思った方がいいです。そして映画『Wicked』は舞台ミュージカルの映画化で、映画『オズの魔法使い』のビジュアルを原案にして制作されたものと言えます。
    何もかもだいぶ原作とはかけ離れていますが『オズ』はパブリックドメインになったので誰でも勝手に話を作れるようになりました。
    同様にくまのプーを悪魔にしちゃっても誰も文句を言えません。
    『Wicked』とは「オズの魔法使い」のコンテンツを使った別作品と考えましょう。
    結論としては、ボームの原作では南の魔女がグリンダですが、映像作品では北の魔女です
    別物なので原作との違いを考えるのは意味がないのですが

    • 未来中村 より:

      月うさぎさんコメントありがとうございます!
      新しい視点で参考になりました。「きっと魔女グリンダをもっと全面に出したかったのでしょう。」←ですね。各コンテンツの制作者がキャラクターの出しろを検討した結果、名前や北や南がブレていった感じが濃厚ですね。
      二次創作と考えるのも納得です。東西南北が混乱しますね。

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