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- 嶽本野ばらとVivienne Westwood〜財布買ったんだ〜
来月、本村より先生のラジオにゲストとしてお邪魔させていただきます!
R’s Message Vol.45
金曜20:00からFMプラプラ(アプリ)よりTOKYO854 くるめラ
こちらのURLからも視聴できます→https://fmplapla.com/fmhigashikurume
※より先生についてはこちらの記事から↓
より先生の楽しいミュージカルライフ!:創立編
より先生の楽しいミュージカルライフ!:資金繰り編
より先生の楽しいミュージカルライフ!:集客編
テーマは「面白いとはなにか」。
引き続き、面白い何かを探す回です。
オカルトづいている
角川文庫がすごかったという話を昨日書いたところ、その数時間後、KADOKAWAの編集さんからまったくの別件で仕事の電話がありました。
シンクロニシティですね???
そういえば、つい最近も家で仕事をしていたときのことです。地元の友達から「今総武線の電車に乗ってる? ヴィトンのバッグ2つ持って」という連絡をもらいました。
もちろん人違いですし、ヴィトンのバッグなんて生まれてこのかた持ったことはないのでそう答えると「どう見てもお前」と言われ、ドッペルゲンガーだという結論に落ち着きました。
過去には、「銀座でスタバを飲んでるお前とすれ違った」「赤坂見附付近でお前をよく見かける」というタレコミをもらったこともあり、私のドッペルゲンガーはどうやらそこら中にいるようです。
シンクロニシティにドッペルゲンガー。この間、オカルト王の三上編集長にインタビューしてから、オカルトづいてるのかもしれません。
2000年に起きた乙女文学ブーム
話を戻して、「面白いとは何か」で新たに思い浮かんだのが、嶽本野ばらさんです。
嶽本野ばらさんも、江國香織さん、山本文緒さん同様、2000年頃にブームになった作家さんだと思います。
めざましテレビか何かで、新世代作家としてご本人が出演されているのを見たような……。
耽美な文章で、乙女文学ブームを巻き起こした作家さんです。
嶽本野ばらさんの作品は、ファッションが重要な要素になっていることが多く、MILKやSUPER LOVERSなどのブランドが登場していました。
『下妻物語』は深田恭子と土屋アンナで映画化していましたね。映画も見たけど小説がすごく面白かった。
『下妻物語』のEmily Temple cuteも印象深いのですが、個人的に最もインパクトが強かったのがVivienne Westwoodです。
個人的にと言いましたが、恐らく、嶽本野ばら作品を読んでVivienneを知った、興味を持った、買ったという小学生や中学生は多いはず。私も財布を買いました。
『ミシン』に収録されている『世界の終わりという名の雑貨店』の中でヒロインが身につけていたのがVivienne Westwoodでした。
作中、何度も何度もVivienne Westwoodという横文字が並ぶ。
最初読み方がわからず、心のなかでは「ヴィ……」と言っていた。スマホがなかったので、すぐには調べられなかったんです。
へぇ、あんたナナっていうんだ?
せっかくなのでVivienne Westwoodについて調べてみたところ、イギリスから日本に入ってきたのは1996年。
その頃はファッション感度が高い人を中心にすでに大人気だったようですが、感度も高くないし金もない子供には、まだ距離がありました。
こちらの記事によると、
Vivienne Westwoodと私たちの物語|ヴィヴィアンウエストウッド
ブームが落ち着いた2000年頃、矢沢あいの『NANA』によって再びVivienne Westwoodブームが巻き起こったそうです。
主人公のナナがVivienne Westwoodをつけていたんだな。
ところで↑この記事めちゃくちゃわかりやすいな。
ちなみに『NANA』の連載が始まったのが2000年。
『ミシン』が発売されたのも2000年。
Vivienne Westwoodの再ブームを裏で操っていたやつがいるのか? と勘ぐってしまいますね。
まとめると、めちゃくちゃオシャレなブランドらしいVivienne Westwoodと、今まで読んだことがないテイストでセンスを感じる乙女文学の相乗効果によって、嶽本野ばらさんブームが起こった……のではないでしょうか。
インターネットもあったけど、SNSなんて当然まだなく、コンテンツも少なかった時代なので、《小説✕ファッション=なんかすごくオシャレ》にみんな飛びついたのも頷けます。それが最新でした。
yoasobiの『夜に駆ける』が「小説を音楽に」ってことで、フォーマット的に似てるのかなと思いましたが、全然詳しくないので触れずにおきます。
たまに読み返したくなる嶽本野ばら作品なのでした。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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