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- 舞台『メディア/イアソン』前編〜メディアよしお〜
世田谷パブリックシアターに『メディア/イアソン』を観に行ってきました。
『メディア/イアソン』は、ギリシャ神話に登場する王女メディアの物語です。
私がメディアを知ったのは、中野京子さんの『怖い絵』という本がきっかけです。
「一見美しい絵だけど、本当は怖い意味が隠れているんだよ」というテーマの本で、その中で紹介されていた絵画がこちら。
フランスのウジェーヌ・ドラクロワさんという画家が描いた『怒れるメディア』(1836-1838年)という絵画です。
女性が2人の子供を抱きかかえて、後ろを振り返っている。
手にはナイフを持って、何やらただごとではない模様。
この絵の女性は一体何をしているでしょうか? という質問に対し、たいていの人は「迫りくる悪党から、子供たちを守っている」と答えるそうですが、正解は「今から子供を殺そうとしている母親(メディア)」の絵です。怖いですね。
とある国の王女メディアは、イアソンという青年と恋に落ちて、駆け落ち同然でイアソンの国に渡るものの、やがてイアソンはお姫様に心変わりしてしまい、嫉妬に狂ったメディアは、お姫様とその父親を毒殺、さらにイアソンを苦しめるため、じつの子供たちを手に掛ける……という、なんともいえない悲劇です。泥沼愛憎劇。
今回観に行った舞台『メディア/イアソン』は、夫のイアソンにもスポットを当て、2人の愛憎を描いたお芝居、しかもそれを井上芳雄くんと南沢奈央ちゃんが演じるということで、『怖い絵』ファンとしては、ぜひ観なければと思った次第です。
メディアよしお
そんな感じで、わりと思い入れがあったはずなのに、チケットを取ってから時間が経っていたこともあり、ふとGoogleカレンダーを見たとき、ある週末に「メディアよしお」と書いてあって、一体なんのことだろうと思いました。
しばらくして、「そうだ、井上芳雄さん主演の『メディア/イアソン』を観に行くんだった」と思い出しました。うっかり忘れるところで危なかったです。カレンダーにはしっかり内容を書かなければいけない。
キャロットタワーも楽しめるぞい
世田谷パブリックシアターは、三軒茶屋駅から徒歩4分の場所にあります。
毎回ギリギリ到着で、チケットの発券で手間取る私ですが、今回は早めに出発。
なんと会場の10分前に到着するというじつにスムーズな道中でした。
劇場は駅チカ施設のキャロットタワー内の3️階にあります。
早めに着いたのでキャロットタワーを散策してみると、3コインズやカルディなどの雑貨屋さんや、ユニクロやカフェなど衣料品店や飲食店も入っていて、楽しめる施設でした。ギリギリ到着だったら、こんなに巡れなかっただろうな。
ちなみに、世田谷パブリックシアター内には、「bakery&café mixture」というカフェもあります。
コーヒー400円とちょっとお高めですが、食べ物は美味しそう。
私は利用しませんでしたが、店内はカウンター席とスタンディングでした。
世田谷パブリックシアターのトイレ事情
さて、世田谷パブリックシアターのトイレ事情ですが、まずHPに記載がないですね? 探したけどないですね? 見落としてたらすみません。
私が見た限りですが、トイレは各階にあるようです。
しかし劇場入口である3階ロビーフロアには、「女性用トイレの個室は4つです」と案内がありました。
劇場内は3階席まであり、各フロアにトイレがあります。
私は3階席でしたが、トイレ個室は10個くらい? ありました。
ただし、なぜか1つだけ和式トイレ。私が行ったときは、誰も入る様子はありませんでした。あえて和式トイレだけ残した理由ってなんだろう??
うっかり、1階席と2階席のトイレをリサーチするのを忘れてしまいましたが、どのフロアにも和式トイレが残されているのだろうか……?
また、今回は休憩なしの舞台だったので、休憩中の混雑具合は未確認です。
後編に続く。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
世田谷パブリックシアター、御茶ノ水ではなく三軒茶屋だと思います〜。