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『孤狼の血 LEVEL2』〜やっぱり鈴木亮平ちゃん〜

2022.07.28

でんでんはやばい

バイオレンス映画はそんなに得意ではありません。どちらかというと苦手です。ホラーにあるスプラッタシーンは平気ですが、ボカスカ殴るようなリアルなやつは、痛そうで観てられません。しかしヤクザ映画だけは別で、つい観てしまいます。ヤミ金ウシジマくんで、耐性がついたのかもしれません。

すると、ある筋から『孤狼の血』の松坂桃李が、めちゃくちゃ格好いいという情報を聞き、観たのが昨年とか。バイオレンス映画の名手と言われる白石和彌監督の作品です。白石監督の『凶悪』を観たとき、みんなそうであるように、二度とでんでんをまともな人と思えなくなりました。

おすすめされただけあって『孤狼の血』は面白かったです。ストーリーも良かったし、役所広司良かった。そして、役所広司のド迫力の隣にいる、さらっとしたイケメン桃李ちゃんはたしかに男前過ぎた。ラストシーンの、タバコを吸うシーンなんてとんでもなく決まっていました。あのアングルが正解だったと思います。

前作で役所広司がOUTしたので、『孤狼の血 LEVEL2』では主役交代で松坂桃李になりました。役所広司演じる大上章吾の意志を受け継ぐ刑事、日岡秀一役です。

そして、敵役が鈴木亮平演じる上林(うえばやし)。

デビルイヤーみたいだ

前作で和平を結んだ五十子会の幹部で、3年の刑期を終えて出所してきたという設定です。そのため、彼だけメンタルが3年前のまま。出所したその足で、恨みを持つ刑務官の妹の家まで行き、お礼参りをします。目玉を素手で潰すという残虐な行為も平気でする、大悪党です。見た目も眉毛がないし、不思議なもみあげをしていて、怖い。あと鈴木亮平の耳ってこんなデビルイヤーだったっけ? 的場浩司みたいです。

鈴木亮平がやりたい放題

ザックリいうと、『孤狼の血 LEVEL2』は、この大悪党上林がやりたい放題やるのをヒヤヒヤしながら観る作品です。

やることなすこと惨忍で、容赦ないので、こんなやつによく部下がついてくるなと思いましたが、ヤバいを上回るカリスマ性があるんですね、きっと。松坂桃李は、この作品で飢えた狼を表現するために、減量して撮影に挑んだそうです。そのため、ほっそりしているので、かえって鈴木亮平のデカさが際立つ。こんなデカくてクレイジーなやつに、ボコボコにやられて生きてるはずはないのに、そこはフィクション。次のシーンで平気な顔して車を運転しています。

味方だと思っていたやつらの裏切り、外部からの横槍など、日岡に次々と降りかかる苦難…絶体絶命の状況をなんとか打開し、上林との最終決戦に挑みます。

この大悪党が一体どんな死に方をするのか、そわそわしながら見守ります。前作の役所広司が豚小屋で凄惨なリンチを受けて殺されたのだから、大悪党上林にはそれ以上の悪夢が降り注ぐだろうと予想していました。が、最後は日岡に銃で撃たれてOUTします。

意外とあっけないなと思いましたが、日岡が使った銃は、禍根のあった上司の銃だったということで、警察内部にも一矢報いたということですね。上司を滝藤賢一が演じていましたが、毎度どの作品でも目を引く役者です。『孤狼の血』のほうが、物語として面白かったです。でも『孤狼の血 LEVEL2』のほうが見どころが多い気がしました。あとやっぱり鈴木亮平。そして今思い出しましたが、吉田鋼太郎の存在感もいい。

夏休みにぴったりな、バイオレンスな一作だと思います。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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