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『だんドーン』43話〜予想外に心理戦回だった〜

2024.07.25

『だんドーン』43話です。
気づけば、もう木曜日。一週間が本当に早い。

前回の終わり方を見て、今週は「ウンコ食べるかどうかのギャグ回かな」と予想していたのですが、思いがけず、白熱した心理戦の回でした。

ふぐ鍋を囲むことになった、川路たち薩摩藩と、久坂玄瑞、桂小五郎、山田市之允の長州藩。

お互いが、なんの情報を引っ張り出そうとしているのかはわかりません。腹の探り合いが始まります。

が、初手で久坂玄瑞が真っ向から「薩摩藩が率兵上京する目的」について問いただします。
久坂玄瑞が直球で勝負しようとする一方、食べ物の話題を出し続ける桂小五郎。アイスブレイク大事ですものね。

そこから会話は対馬藩の話になります。

対馬は長崎県の島です。日本と大陸のちょうど真ん中にあるため、欧米列強から狙われてきました。

あるとき、隙をついて上陸してきたのがロシア兵。帰国することなく居座り続け、島民から食料を取り上げるなど、やりたい放題。

幕府がいくら説得しても出ていかないので、最終的にイギリスが仲介してなんとか出ていった……という一件が、このときあったそうです。

対馬はご飯が美味しいと聞いたことがあるので、いつか行ってみたい島でした。そんな歴史があったんですね。

トークはさらに展開して、「航海遠略策」の話題に。「航海遠略策」?

「他国と通商条約をガンガン結んで貿易しまくろうという」「国力高めて欧米列強に負けない国にしよう」という思想だそうです。『だんドーン』はこんなふうに歴史用語を、令和的に言い換えてくれるのでありがたいです。

そしてこの思想は、長州藩が「いいね!」ボタンを押している思想でもあるそうです。

ところが、「長州藩がみんな、この思想を推しているわけではない」と、ポロッと言ってしまった久坂玄瑞さん。川路の巧みな話術により、長州藩が「航海遠略策」を推す公武合体派と、攘夷過激派の2つに分裂していることが明らかになってしまいました。

突然出てきた公武合体派がなんなのかは、いまいちわかりませんが、とにかく2つに分裂しているということが理解できた。重要なことを聞き出せた川路、一歩リードです。

しかし、ここから今度は桂小五郎のターン。

薩摩の男はほぼマザコンという会話から、長州藩の重要人物である西郷どんの最新情報をゲットするという離れ業を成功させました。

久々に名前が出てきた西郷どん。奄美に疎開させられています。

桂小五郎は最初から、西郷どんの動向を知ることが目的だった……というオチでした。

はえ〜〜という気持ちになりました。

というわけで、次回は、ついに西郷どんが再登場するそうです。長らく姿を見ていません。半年ぶりとか? もっと?

そして、ふぐ中毒からのウンコの煮汁を飲む件については、一切出てきませんでした。これも予想外でした。

次週も楽しみです。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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