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- 劇団四季『美女と野獣』〜トイレに近い席は最高〜
電話予約は事前準備が必須だよね
今年の5月28日、アベンジャーズ展に行くため六本木にいた私は、ノースタワーの前の花壇に『ラ・アルプ』※を広げて、必死に電話をかけていました。※四季の会の会報誌
というのも、この日は劇団四季『美女と野獣』の「四季の会」会員先行予約の日だったからです。チケットを取るのにいちいちドキドキしたり、がっかりするのが嫌なので、基本的には開幕からしばらく経って、落ち着いた頃を見計らって観に行くのですが、うっかり先行発売の日を知ってしまったばかりに、こんなことになってしまいました。
はじめての電話でのチケット予約は、大変でした。事前準備を怠ったためです。わりとすぐに繋がったのに、なんと演目番号なるものを把握していませんでした。頑張ってEvernoteから探すものの、いかんせん外なのでうまくいかない。結局、一度目はキャンセルになってしまいました。
その後、何度かけ直しても繋がらず、焦る一方。10分くらいかけ続けていたと思います。繰り返しますが、屋外の花壇です。ともあれ、チャレンジし続けたおかげでなんとか繋がり、チケット予約をすることができました。今度からは事前準備をしたうえで、お家でゆっくり電話予約しようと誓いました。
そんな苦労があったので、今回の『美女と野獣』は、それはそれは楽しみにしていました。今回も同行してくれたのは、地元の友達であり、お好み焼き屋に30分遅刻してきたハルカさんです。
最後にディズニーランドに行ったのは、恐らく8年くらい前なので、舞浜に降り立つのもそれ以来だと思います。駅を降りた瞬間の、あのソワソワする感じは変わりませんね。夕方からインパする制服姿の学生さんたちが大勢いました。制服ディズニー。
そんなギャルたちを横目に、ハルカさんと合流した私は、コンビニで買ったツナマヨおにぎりを大急ぎで食べて、舞浜アンフィシアターへGO!
このタイミングでお腹痛いとか言うかな?
アンフィシアターは、周囲に余計な建物がない、とても気持ちがいい場所にあります。劇場内はこんな感じです。舞台が客席に円形に張り出しています。
我々が座ったのは、この辺です。↓
下手側の通路横。2席シートの場所で、両サイドに人がいないので、気楽でした。また、この席がとてもベストポジションということを、私達はこのあと知ります。
平日の夜公演だというのに、会場は満席。さすが話題の舞台なだけあります。
冒頭のナレーション読む人すごい
ディズニー映画と同様、ナレーションから始まります。ここで噛んだら台無しになるなと思ったら、このナレーション読む人、大変だなと思いました。録音じゃないですよね? 美女と野獣のあらすじは、もはや紹介するまでもないので割愛しますが、改めて見ると、野獣へのペナルティが厳しい気がしました。
醜い老婆の一晩泊めてくれという頼みを、その外見を理由に断った王子。見た目で判断するのはよくないという老婆の声に聞く耳を持たず、追い返そうとしたため、野獣の姿へと変えられてしまいます。王子をわがままで傲慢に育てた周りの召使いたちも連帯責任。バラが枯れるまでに、真実の愛を見つけろという無理難題まで出される始末。いくらにゃんでも魔女やりすぎじゃないかなぁ? もうちょっと手前でも良かった気がする。
しかし途中、野獣本人も「あのたった一回の過ちで」みたいなことを言ってたので、こいつまだ反省してないな、とも思いました。ハルカさんも「そういうところだと思う」と言ってました。
おとぎ話のような舞台セットは、映画のままで、ベルも可愛い!野獣の歌も信じられないほどいい。ベルのお父さんも、なんかコミカルで良い。
そして楽しみにしていた『Be Our Guest』。良かったです。
ずっと耳に残る。
チップの首ってどうなってたの?
不安がなくなったことで、二幕は純粋に楽しむことができました。後半のハイライトである『Beauty and the Beast』では、ベルの黄色いドレスが可愛かったですね。大きめの柄が入っていて、ちょっと派手。
クライマックスの野獣が宙に浮いて、一瞬で人間に戻るのがすごい! 冒頭で一瞬で野獣になるシーンもそうですが、イリュージョンも見どころの一つです。無事に真実の愛を見つけて、召使いたちも人間の姿に戻り、お城でダンスパーティをしてめでたしめでたし……で終わります。
ディズニー映画ではあまり気にならなかったのですが、特攻してきた村の皆はどうなったのでしょうか? 隊長だったガストンがいなくなって、皆今回のトラブルをどう受け入れたのか、ちらっと気になりました。
気になったといえば、ティーカップのチップが、途中、お盆に乗って運ばれてくるシーンがあったのですが、あれどういう仕組みなのでしょうか? お盆に首だけ乗っていて、下に体は見当たりません。遠くてわからなかったけど、あれは人形? 口が動いてたように見えたけど……。
終演後のディナーは、イクスピアリの中にあるイタリアン「マーレ・クッチーナ イクスピアリ」です。
ショップで買った「美女と野獣 衣装チャーム」(¥750)を開封します。ランダムなので何が入っているかはわかりません。
ベルのドレスをゲット! 大当たりだ! 「今年の運を使い果たしたね」とハルカさんに言われましたが、今年も残りわずかなので気になりません。
トイレハプニングに見舞われたものの、最終的にはベルのドレスチャームをゲットできたので悔いなしです。次回舞浜に来るときは、ディズニーランドに来たいなと思いました。
中村 未来Nakamura Miku
千葉県習志野市出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。
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